【ランドクルーザープラド維持費比較】ディーゼルモデルは税金や燃料代などは年間8万円安いが、車両価格差67万円は埋まらず

トヨタ 新型ランドクルーザー300の発表でファンのみならず大注目されているが、忘れてならないのがランクルの弟分であるランドクルーザープラドの存在だ。現行モデルはガソリンとディーゼルをラインアップしているが約60万円の価格差があるため、どちらにするか悩んでいる人も多いはず。そこでランドクルーザープラドのガソリンとディーゼルの維持費を比較してみよう。

トヨタ 新型ランドクルーザープラド 特別仕様車「TX “Lパッケージ” 70th ANNIVERSARY LIMITED」[2021年6月1日(火)一部改良] [Photo:トヨタ自動車]

ランクルに続きプラドのフルモデルチェンジも間も無くか!?

2021年夏にも発売される見込みの新型ランドクルーザー300。それだけにプラドのモデルチェンジも期待が高まっている

トヨタ ランドクルーザープラドの現行モデルがデビューしたのは2009年のこと。2007年にデビューしたランドクルーザー200が間も無く新型に切り替わるため、プラドもそう遠くない将来にモデルチェンジが期待されている。

一方で、プラドは今なお堅調なセールスを記録しており、購入検討者の中にはガソリンとディーゼルで悩んでいるひとも多いという。そこで維持費を比較してみようというワケだ。

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【税金比較】車両価格は高いがディーゼルは減税対象だった

燃料代の安さからディーゼルを選ぶ人が多いというが、車両価格が少々高いのがネック

今回取り上げるのは人気グレードのTX Lパッケージ(7人乗り)でガソリン車は432万7000円。対してディーゼルは499万7000円とその差は67万円にも及ぶ。

ちなみにガソリン車は2.7リッターエンジンを、ディーゼルモデルは2.8リッターエンジンを搭載するため、毎年支払う自動車税は5万1000円である。だがディーゼルモデルはエコカー減税の対象のため、3万7500円減税となり、納付額は1万2500円となる。自動車税だけでもディーゼルモデルは4万円近く安いのだ。

そして車検時に納める重量税だが、車両重量が2トン以上のため4万9200円となる。こちらもディーゼルにはエコカー減税が適応されるため、3万7500円の減税で納付額は1万1700円となるのだ。

【燃料代比較】1万キロ走行すると、年間で8万円もディーゼルが安かった

もっとも気になるのが燃料代である。カタログ値ではあるが、ランドクルーザープラドのガソリン車の燃費は8.3km/L。ディーゼルモデルの燃費は11.2km/Lとなる(いずれもWLTCモード燃費)。

2021年6月24日現在のガソリン全国平均価格はレギュラーガソリンが166円/L、軽油が136円/Lとなっている。それぞれ燃料タンクの容量が87Lのため、ガソリン車を満タンにすると1万4442円に。対してディーゼルは8976円と約5000円の差が生じる計算となる。

もっと具体的に年間1万キロ走行すると仮定すると、ガソリン車は合計で20万30円、そしてディーゼルモデルは12万1448円という計算となるのだ。燃料代だけでも8万円程度の差額が生じる結果となった。

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車両価格差は燃料代では埋まらず

今回はトヨタ ランドクルーザープラドのガソリン、そしてディーゼルモデルの維持費を比較してきた。するとディーゼルモデルは購入時に減税対象となり、その上燃料代も安いという結果であった。

ところがトータルで考えると、年間1万キロ程度の走行距離ならば車両価格の差額である67万円は到底ペイできない結果となった。当たり前ではあるが、ランドクルーザープラドの購入で迷っている人は、実際にどの程度走行するのか? などを考慮したうえで選んで欲しい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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