【新型コロナ】横浜市立学校の東京五輪・パラ観戦、予定の半数キャンセル

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市教育委員会は24日、東京五輪・パラリンピックの観戦を予定していた市立小中高・特別支援学校323校のうち、154校がキャンセルした、と明らかにした。市にはチケット約5万枚が県から割り当てられていたが、これを受けて約2万5千枚に減らした。同日の臨時会で市教委事務局が報告した。

 市教委によると、引き続き観戦の意向を示したのは169校。観戦人数は、数人の有志グループから全校単位まであり、学校ごとに異なるという。中止を決めた自治体もあるが、担当者は「子どもたちの安全が最優先だが、ホストシティーとして経験してほしいという思いもある。学校の意向を基本にしたい」と話す。

 今後、大会組織委員会が示す観戦のガイドラインを踏まえて、各校が再度判断する予定。感染拡大の状況によっては、市教委が中止を決めることもある。この日の委員会では、委員から「危険を感じたら即座に撤退する勇気も必要」などの意見が出た。

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