25日午後も天気急変に注意 激しい雷雨も 土日は前線北上で太平洋側を中心にまとまった雨

 

25日(金)昼過ぎの発雷確率

 きょう25日(金)も大気の状態が不安定になっている。  

 午後はあちらこちらで雨や雷雨となり、激しく降る所もありそうだ。また、この土日は梅雨前線が北上するため、太平洋側を中心にまとまった雨になるおそれがある。

午後も急な雷雨に注意

上:25日(金)午前6時の天気図と上空の寒気 下:25日(金)昼過ぎの天気分布

 梅雨前線は南海上に停滞しているが、上空には寒気が流れ込んで大気の状態が不安定になっている。午前11時現在、晴れ間の出ている所もあるが、午後は各地で天気の急変に注意が必要だ。  

 特に昼過ぎから夕方にかけては広い範囲で雷の発生する確率が高く、山沿いなど局地的には急激に雨雲が発達するおそれがある。  

 いつ、どこで雨が降ってもおかしくない状況となり、激しい雨や雷雨になる所もありそうだ。落雷や突風、ひょう、土砂災害や低地の浸水などにも注意が必要だ。

土日は前線北上 台風の間接的な影響も

上:26日(土)の全国天気 下:27日(日)の全国天気

 一方、沖縄は活発な梅雨前線の影響で断続的に雨となり、雷を伴って激しく降る所がありそうだ。  

 そして、週末はこの梅雨前線が北上してくるため、土日は太平洋側を中心に広く雨となり、前線に近い沿岸部ほど、まとまった雨になりそうだ。  

 あす26日(土)は昼頃から西日本で次第に雨の範囲が広がり、27日(日)にかけて東日本や東北にも雨雲がかかってくる。

台風5号の進路予想図

 また、台風5号が北上してきているが、27日(日)に小笠原諸島付近を進んだ後、東の海上を進む見通し。  

 本州付近への直接的な影響はなさそうだが、台風周辺の温かく湿った空気によって梅雨前線の活動が活発になるため、雨雲が発達しやすくなる。  

 場所によっては西日本の太平洋側を中心に大雨になるおそれがあるため、注意が必要だ。

 (気象予報士・多胡安那

© 株式会社ウェザーマップ