芳根京子「不思議な一生を終えたような気持ち」 不老不死の女性演じる 「Arc アーク」メイキング映像

劇場公開中の、芳根京子が30歳の体のままで永遠の人生を生きていく女性を演じた映画「Arc アーク」から、撮影風景やクランクアップ時の映像と、キャストのインタビューを収めたメイキング映像が公開された。また、主に海外展開向けに制作された「インターナショナルビジュアル」も公開された。

永遠の命を得た人類初の女性という誰もが未知の役柄を、石川慶監督との綿密なコミュニケーションで作り上げた芳根は、「17歳・19歳・30歳、そして不老化処置されたあとの人生。同じ人だけど違う役をやっていたかのような、すごく不思議な一生を終えたような気持ち」と本作を振り返っている。

そのリナと人生をともにすることを選ぶ天才科学者の天音を演じた岡田将生は、台本の内容に驚きながらも「僕たち人類が現実的に考えていくという部分では腑に落ちるところがあって、これをコントロールする監督はすごいな、と毎日撮影を楽しみにしていました」と語っている。色彩が変わった世界で登場する謎の夫婦の妻・芙美を演じた風吹ジュンは「想像出来ない世界。モノクロ(の撮影)を私は経験していないので、出来上がりが楽しみです」と、モノクロ撮影の映像に期待のコメントを寄せている。

リナの師で、本作のテーマの根幹となる重要なセリフの多くを担うエマを演じた寺島しのぶは「監督の頭の中にあるものは意外と分かってなくてもいいのかなという信頼のもとでお芝居をしたのは初めてに近い感覚でした」と石川監督への信頼を言葉にしている。物語のキーパーソンとなる利仁を演じた小林薫は「自分のものさしでは測れないなと思って見てました。いままでに体験したことのない役作りだったのかなと」と、多くの作品に出演してきた小林にとっても初めての経験だった撮影に、新鮮な気持ちで取り組んだことを明かしている。

あわせて公開された「インターナショナルビジュアル」は、既に解禁されているポスターの色彩豊かなビジュアルとは対照的な、全体をモノトーンベースでまとめたシンプルなデザインとなっている。永遠の命を得た女性・リナの10代から100歳以上までの長い人生で経験する、生きる喜びや悲しみを表現するために使われた色彩の変化が、ポスターでも表現されている。

「Arc アーク」は、SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧」を映画化した作品。近未来を舞台に、遺体を生きた姿のまま保存する施術(プラスティネーション)を仕事とするリナを描く。師エマの弟・天音が完成させた技術によって、リナは人類初となる「不老不死」の女性となり、30歳の姿のままで永遠の人生を生きていくことになる。芳根京子が主人公のリナを演じ、リナの師であるエマ役を寺島しのぶが、エマの弟で不老不死を実現する天才科学者である天音役を岡田将生が演じる。倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫のベテランが脇を固める。監督は、「蜜蜂と遠雷」などの石川慶が務める。

【作品情報】
Arc アーク
2021年6月25日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2021映画『Arc』製作委員会

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