目下5連勝中の5位V・ファーレン長崎が、重要な局面を迎えている。26日のJ2第20節は2位磐田とホームで戦い、7月3日の第21節はアウェーで現在首位の京都に挑む。現時点の勝ち点差はいずれも「8」。上位に勝ち点3を与えず、逆に勝ち点3を加えて詰め寄れるか。2週連続の「6ポイントゲーム」は、前半戦最後にして最大のチャンスとなる。
磐田はリーグ序盤で出遅れたが、第11節を最後に複数失点なし。無失点の6連勝中と、5試合クリーンシートのV長崎をしのぐ記録で昇格圏に浮上した。立役者は、その6試合すべてに先発しているベテラン遠藤保仁だ。先日J通算700試合出場を達成した41歳は、ピッチ中央で手堅く試合をコントロールする。
第21節で戦う京都は、新たに就任した曺貴裁監督の存在が大きい。現在14試合負けがなく、今季は連敗もなし。湘南を3度のJ1昇格に導いた指揮官は、対V長崎戦で7勝1分3敗（カップ戦含む）の強さを誇る。逆に言えば、ここでV長崎が土をつけておけば勢いをそぐことができる。
どちらも絶好調の強敵だが、まずはホームで行われる磐田戦を勝っておきたい。24日にオンラインの囲み取材に応じた松田浩監督は「京都のことは一切考えず、磐田に集中する。相手の土俵に乗ってはいけない」、カイオセザールは「チームが勝つために100パーセント以上の力を出す」と気合を入れていた。試合は26日午後2時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で開催。一部チケットに完売が出始めている。
