LG電子とアップルの“同盟”でピンチに陥ったサムスン「裏切られた」=韓国ネット「いいこと」

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2021年6月24日、韓国メディア・韓国経済は「LG電子に裏切られた…サムスン電子が“緊急会議”」と題する記事で、「スマートフォン事業を畳んだLG電子がLGベストショップ(直営店)でのアップル製品の販売を検討しており、業界が騒然としている」と伝えた。

記事によると、LG電子は8月から、LGベストショップでiPhone、iPad、Appleウォッチを販売するとみられている。業界はLGベストショップでアップル製品を販売するメリットについて「通信家電だけでなく他の家電の販売量にも大きな助けとなる」と評価しているという。一方でサムスン電子としては、5Gをめぐりライバル会社との戦いが本格化しているスマートフォンの「galaxy」シリーズだけでなく、力を入れているオーダーメード家電「BESPOKE」シリーズにも予想外の打撃を受ける可能性があるという。

こうした状況を受け、サムスンのスマートフォン関連部署の役員らは最近、緊急会議を開いた。先月28日には、LGユーザーを対象に「中古スマホの追加補償プログラム」を実施し、LGスマホのシェアを取り込む戦略を立てたという。一方のアップルも、LGスマホを返却してiPhoneシリーズに交換したユーザーを対象に、中古買取価格に補償金を支給するキャンペーンを9月25日から行うと発表した。このキャンペーンが行われるのは世界で韓国のみで、アップルが他社モデルを対象にした中古補償政策を導入するのは初めてのこと。LG電子とアップルが「同盟」を結ぶ形となったことを受け、サムスン内部では「LG電子に裏切られた」との声まで上がっているという。

さらに、移動通信業界も大きく揺らいでいる。移動通信流通店でつくる全国移動通信流通協会は21日、同伴成長委員会とLGベストショップ運営会社のハイプラザに「同伴成長協約の遵守」を促す書簡を発送した。書簡は、LG電子が全国のLGベストショップでiPhoneを販売すれば、2018年5月に締結された「移動通信販売業の大・中・小企業共生協約」に違反すると指摘した。代理店の間では「新型コロナウイルスにより苦境に立たされている中で大企業が自社直営店を使って他社の製品まで販売すれば、零細代理店の売り上げ減少は避けられない」と懸念する声が上がっているという。

ただし、LG電子は「iPhoneの販売については検討中であり、あらゆる可能性を視野に入れている」としている。業界関係者は「LG電子とアップルが共通のライバルであるサムスン電子を“以夷制夷(いいせいい)戦略”で攻略している」とし、「LG電子は忠誠心の強いアップル購買層に自社の生活家電を紹介でき、アップルは韓国内で最も大きな流通網を確保して物流・供給費用を大幅に削減できるため、ウィンウィンだと判断したようだ」と話したという。

これに関し、韓国のネットユーザーからは「賛成。アップルストアの店舗が少なくてとても不便だった」「何の問題がある?サムスンが買収すれば済むことだが、利益がないからしない。となれば当然、LGは利益を求めてアップルと取引をする。いつまで愛国マーケティングをする気なのか」「いいことだ。企業が競争すれば消費者が利益を得られる」など、LG電子のアップル製品販売に賛成する声が数多く寄せられている。

一方で「国益を第一に考えてほしい」「LGはアウト。売国企業だ」と厳しい声も。

その他「LGはスマホ事業を続け、アップルと技術提携をしてかっこいいスマホをつくってほしい」と求める声や、「『裏切り』は親しい友人の間で使う言葉。LGとサムスンには該当しない」「共生のきの字も知らないサムスンがよく言うよ」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)