コロナに感染するとどんな生活が待ってるの?!(コロナインタビュー 前編)

みなさんの周りには、コロナウイルスに感染した方はおられますか?今回、実際にコロナウイルスに感染した方にお話をお伺いし、”感染したらどんなことが起こるのか?””どんな生活を送ることになるのか?”感染から完治までの経過を皆さんに、お届けしたいと思います。

もし濃厚接触者になったときどうなる??

私がコロナウイルスに感染したのは2021年のお正月。ようやく仕事もお正月休みに入り、ルンルン気分で友人4人と日帰り旅行に出かけました。いつもは仕事に追われ、忙しい毎日を送っていますが、この日は久しぶりに会う友人たちとリラックスした時を過ごしていました。しかし、夕方ごろ、「アレ!?なんかのどの調子がおかしい。少し痛いかも?」と感じながらもそのまま帰宅しました…。

次の日の朝…、突然、「友人がコロナに感染した!」と保健所から電話が入りました。電話では事務的な対応で、「濃厚接触者になるから、検査を受けないとだめ。保健所から、連絡が来ると思うからそれまで待ってほしい…」と告げられ電話を切りました。私は、びっくりして目が覚めました。身近な人がコロナに感染するとこんな風になるのか…と実感。3時間後くらいに、また保健所の方から電話があり、おどおどしながら電話に出ると、まず、友人がコロナに感染したこと、自身の体調の確認、濃厚接触者になるのでPCR検査を受けないといけない事を告げられました。

その時の私の体調は、少し鼻水出て「喉が痛いな~」と思うくらい。まさか自分が「コロナなんて…、きっと大丈夫だよね」と自問自答。電話口からは「すぐに、PCR検査に行ってほしい」と言われ、近くの病院に自分の車で約20分程かけて向かいました。

病院で検査はどうやってするの?!

病院に到着!まず、到着した旨を病院に電話し、自分の携帯番号を伝えました。すると、「駐車場で待機してください」と言われて、少し待っていました。すると…テレビで見ていたような、防護服の看護師さんが出てきて、ビックリ!問診表を渡されて、書き終えた後に、車の中で、体温を測り、血圧を測ってもらいました。

そして、少し待つと、お医者さんがやって来て、「検査をします。ちょっと痛いですよ…」といわれ鼻の中をグリグリ…。インフルエンザの検査を上回る痛さで自然に涙が出ていました。もう2度としたくないくらい痛かったです(笑)そして、結果が出るまで約3時間かかると言われたので、私は家に帰り病院からの電話を待ちました。

防護服の看護師さん。

ついに検査結果が…

家に帰ってボーっとテレビを見ていた所、午後6時くらいに病院から電話があり、お医者さんから”陽性”ですと悪魔の宣告。「えっ!マジで、本当に!?」気が動転する私。「家族に感染してないかな?年末にやり残した仕事もあるし、会社はどうしようかな?」頭の中はグルグル大回転。

先生は落ち着いた口調で「療養施設に行ってもらうことになるので、詳しくは、保健所から連絡があります。」と言われたので、また保健所からの連絡を待ちました。すると、すぐに保健所からスマホに電話が。その電話では、先程の病院からの連絡と同様に、”陽性”だったことを、初めに告げられました。

そして、今の体調と、私が1週間前から何をしていたのか、1日1日細かく、”誰といたか、どこにいたか、その時、マスクをしていたか”を詳しく聞かれました。

私は、友人と会っていたので、友人も濃厚接触者となってしまいました。その際、友人の氏名、年齢、電話番号を聞かれ、電話が終わり次第、その友人にも電話をいれるので、自分の口から陽性になった事を一応伝えておいてほしいと言われました。

既に友人は病院へ…

急いで友人に電話したところ、朝、陽性と言われた友人は、既に午後6時には、療養施設に入っていたそう。私の場合は、結果が分かった時間は、既に夕方だったため、「明日、療養施設に行ってもらうことになります」と言われました。この療養施設というのは普段はビジネスホテルとして営業されているホテルなんです。「午前中には来てもらうことになると思うので、準備しておいてください。持ち物は、滋賀県のホームページから確認してください。」これまた事務的な対応。「後ほど、ホテルの療養について詳しく電話があります」と告げられ電話を終えました。

その後、30分ほど待つと電話がかかってきました。療養施設は、2か所あったのですが、自宅から近い方の施設は、既にいっぱいで部屋が無い状態だったので、自宅から少し遠い療養施設に入ることになりました。交通手段は何で向かうのか?
自分の車で行くか、家の人に送ってもらうか、専用の車に迎えに来てもらえるかを選択できました。私は、熱もなく、「自分で車が運転できる!」と思ったので、自家用車で向かうことを選択しました。「時間は13時に来てください」と指定され、「到着の15分前にこの電話番号にかけてください」と電話番号を教えられました。電話を終えて、急いで準備をはじめました。
家から外出できないので、家の中にある、シャンプーやトリートメント、まくらなどをかき集めました。療養施設では、アメニティもなく、洗濯もできないと記載されていたので、2週間分の下着やタオルを持っていきました。

準備を終えた後に、ほっとしてミカンを食べたんですが、味があまりしません…。「これがニュースで聞いたやつか!」、「気のせいかな?」と思っていたのですが、次の日の朝、もう一回、起きた後もミカンを食べたんですが、昨日よりも味を感じることができなくなっていました。これがコロナに感染したら味覚がなくなるということなのか…と体感しました。それ以外は、喉の痛みや鼻水が出る程度で、体温は、36.7°で平熱より少し高いかな?くらいでした。これが感染から療養施設に入るまでの1日です。

味がしない…

ついに療養施設へ…

朝起きて、いざ出発。どんな生活になるのか不安いっぱいで運転しながら、療養施設に向かいました。「到着の15分前に、電話をしてください」と言われていたので、電話をしました。電話を終え、再び車を発車。そしてついに療養施設に到着しました。
すると外には、ボランティア風?のおばあちゃんが立っていました。そのおばあちゃんに、「地下の駐車場に車は止めてくださいね~」と言われたので、地下に車を止めました。私が到着した時、車が思っていたよりたくさんあってびっくり…。荷物を降ろし、施設の入り口に歩いていきました。すると、防護服のおじいちゃんが出迎えてくれました。まず手を消毒してもらって、部屋のカギと中にいろいろ入っている袋をもらいました。そして、部屋への行き方を教えてもらいました。おじいちゃんが「頑張ってね」と言ってくれてなんだか心が温かくなりました。「何を頑張るのか?」と考えながらも、おじいちゃんが教えてくれた通りに、エレベーターで9階まで行きました。エレベーターから出たら、「机に2Lの水が置いてあるので取ってね~」と言っていたので水を取り部屋に向かいました。そしてついに部屋に到着しました。この日から私の療養施設生活が始まりました。

次回は、療養施設で私が、どんなご飯を食べて、どんな生活をしていたのか、部屋の様子、療養施設に持っていってよかったもの、持っていけばよかったと思うもの、コロナに感染して感じたことなど皆さんにお伝えできたらと思います!!

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