住宅建築の現場監督はロボット「ログくん」にお任せ 藤沢の企業が開発 移動時間を「ゼロに」

現場監督ロボット「ログくん」と中堀代表取締役=横浜市中区

 人工知能(AI)開発などを手掛けるログビルド(藤沢市)は7月から、現場監督ロボット「ログくん」と、仮想現実(VR)施工管理ソフト「ログウォーク」を全国の工務店向けに本格展開する。

 先端技術を駆使して建築業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進し、「現場に行かない効率的な管理」で生産性の向上や深刻な人手不足の解消につなげる。

 「ログくん」はカメラやマイクを搭載し、パソコンやスマートフォンからアプリを使って遠隔操作できる。

 住宅建築の現場を移動して施工状況を映像で確認できるだけでなく、マイクとスピーカーを通じて職人と打ち合わせをしたり、撮影した写真に書き込みをして画面越しに作業指示を出したりと、現場監督の分身となって業務をこなす。

 同社が業界100社にアンケートしたところ、多忙な現場監督の1日の業務時間のうち、現場間の移動時間は平均3.5時間。

 「ログくん」は、この非生産的な時間を「ゼロにしよう」(中堀健一代表取締役)と開発。すでに全国の40社が120以上の現場に先行導入しているという。

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