小池都知事の休養を「自分でまいた種」 麻生太郎氏が大失言で都議選の流れ変える

左から麻生氏、小池氏

麻生太郎財務相(80)が25日、同日告示された東京都議選の自民党新人候補の応援演説で、過労で休養している小池百合子都知事(68)について「自分でまいた種でしょうが」と述べた。

「麻生と言えば失言。失言と言えば麻生」。そう皮肉られるほどのレベルだが、今回もネット上では「どんだけ上から目線なんだ」「さすがにこれはひどい」「あなたも自分でまいた種を刈り取って下さい」など批判が殺到している。

麻生氏の失言はこの1年だけでも、ごまんとある。今年3月には記者団を前に「マスクなんていつまでやるのか」と発言し大炎上。昨年10月には自身の政治資金パーティーの場で、コロナ禍の影響を受けた家庭を支援するために支給された特別定額給付金について「当然貯金が減るのかと思ったら、とんでもない。その分だけ貯金は増えました。全然、金には困っている方の数は少ない」と持論を展開した。

昨年8月には安倍晋三前首相が東京・慶応大病院で日帰り検診したことを受け、記者団に「147日間休まず連続で働いたら、普通だったら体調おかしくなるんじゃないの。あなたも147日間、休まず働いてみたことありますか」とまくし立て、批判が殺到。昨年3月の参院財政金融委員会では、コロナの感染拡大によって東京大会がピンチに陥っていることを引き合いに「呪われた五輪」と称した。

永田町では麻生氏がかねて小池氏を〝見下している〟ことは知られた話。政界関係者によると「オフレコトークで小池さんのことをケチョンケチョンに言っていた。あまりにもヤバすぎて表には出せない」という。

今回もうっかり本音が出てしまったと考えられるが、期せずして小池氏を助けることになりそうだ。永田町関係者は「都議選で自民党から票が逃げてしまうかもしれない。小池さんも批判されているが、〝大ボス〟の麻生さんが出てきたことで、彼女に同情票が集まる可能性がある」と指摘する。

さすがの〝麻生砲〟だ。

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