スーパークレイジー君が都議選で立民、都民ファ、れいわのトップを〝抜き打ち視察〟

れいわ新選組の山本太郎代表(右)と写真撮影したスーパークレイジー君

埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君(34)が25日、都議選(7月4日投開票)で、各党トップの街頭演説をチェックした。各党トップの演説からクレイジー君は何を学んだのか?

この日、クレイジー君は県選挙管理委員会に当選無効決定の不服申し立てをしていた審査結果が出ると見こし、戸田市役所でスタンバイしていたが、裁決は見送られて、肩透かしを食らった。

実は都議選にクレイジー君は「スーパークレイジー君党」から候補者擁立を進めていたものの自身が審査中とあって、迷惑をかけたくないと見送っていた事情があった。

本来は候補者の応援回りを行うハズだった都議選で、見せ場を失ったクレイジー君だが「ほかの人の演説をきちんと見たことがない」と街頭演説行脚を思いつき、まず足を運んだのは、JR亀有駅で行われていた立憲民主党の枝野幸男代表(57)の応援演説だ。

炎天下の中、マシンガントークを炸裂させた枝野氏に驚いたクレイジー君だが、それ以上にスタッフのチームワークに感心したという。「フォーメーションが組まれて、ビラ配りが徹底している。ビラが落ちた際にもすぐ拾って、組織力が凄い」

続いて、訪れたのはJR中野駅。都民ファーストの会の荒木ちはる代表(39)の地盤だ。都民ファの特別顧問を務める小池百合子都知事(68)は過労で入院中とあって、荒木氏は「小池都知事は病に倒れているが、病床からしっかりと副知事に指示していると聞いている」と報告。女性の政界進出を強調する荒木氏の訴えにクレイジー君は「女性議員は少なすぎる。半分になってもいい。荒木さんの話は分かりやすかった」と感心しきりだった。

最後に足を運んだのは、小田急線の経堂駅で行われたれいわ新選組の山本太郎代表(46)の応援演説だ。クレイジー君と山本氏は昨年の都知事選をともに戦い、親交もあるとあって、演説終了後には互いに声を掛け合う場面もあった。

3人の政党トップの演説をチェックしたクレイジー君だが、ミュージシャンらしく注目したのはマイクや音響機器だ。特にれいわは聴衆の聞きとりやすさを最重点に置いた本格的な音響機器を導入しているとあって、クレイジー君は目を丸くしていた。

「自分の時は誰も選挙に詳しい人はいなかった。ビラ配りや街宣車の使い方など、勉強になった」。クレイジー君は引き続き、都議選で各候補者の演説をチェックしたいという。

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