中日・柳裕也投手(27)が、25日の広島戦(マツダ)に先発し、7回6安打3失点で今季6勝目をマーク。「粘りながら自分のピッチングができた」と納得の表情を浮かべた。1点を追う5回二死二塁の打席では自ら同点タイムリーを放つなどバットでも勝利に貢献し「絶対に打ったろうと思った」と気合いが入っていた。
これで勝ち星は7勝を挙げてトップの巨人・高橋、戸郷に次いでリーグ3位タイ、防御率2・33は阪神・青柳の1・96に次いで同2位とタイトル争いで好位置につけている。
そんな柳は、エース左腕・大野雄と「令和のダブルエース」として大きな期待がかけられている。昨季11勝6敗、防御率1・82の活躍で沢村賞を獲得した大野雄が球界を代表するエースとなったが、チーム内には「今年の柳のデキなら沢村賞を狙える」との声もある。
中日では1993年は今中慎二、94年は山本昌広が2年連続で沢村賞を受賞するなど「平成のダブルエース」として君臨。今中、山本昌の現役時代を知る早川実元投手コーチは「大野(雄)と柳の2人は今中、山本昌に匹敵するようになってきた。柳は緩急を自分のものにしたようで、カーブが相手の打者にとってすごく邪魔なボールになっている。今の投球をしていれば、大崩れはしないのでは」と力説している。
「令和のダブルエース」として両投手が勝ちまくれば、まだまだ中日も巻き返せるかもしれない。