トヨタ アクアの実燃費は今も第一線級! デビュー後10年選手が最新の日産 ノート e-POWERより優秀な“27.6km/L”の実燃費記録をマーク!

トヨタのコンパクトハイブリッド「アクア」が、間もなくフルモデルチェンジを実施する見込みだ。2011年12月のデビュー以来10年に渡り、低燃費ハイブリッドカーの代表格として活躍してきたアクア。ここで改めてMOTA(モータ)が計測した実燃費データを振り返るとともに、最新のハイブリッドモデル「日産 新型ノート」と比較。アクアの実力が今も一線級だったことが改めて確認出来た。

アクア vs 新型ノート ハイブリッドカー燃費比較

トヨタ アクアの実燃費は27.6km/L! ハイブリッドカーの燃費王は今も健在だった

トヨタ アクア G “ソフトレザーセレクション”

さっそく、トヨタ アクアの実燃費記録を振り返ってみよう。MOTA(モータ)では、2017年6月に実施されたマイナーチェンジ後のモデルを計測している。計測の結果は27.6km/Lと、カタログ燃費(WLTCモード燃費)の27.2km/Lを上回る実燃費記録を叩き出した。

取材車両:2017年モデル(初代)「トヨタ アクア G “ソフトレザーセレクション」(ハイブリッド・FF)[実燃費計測:2017年6月]/※注1:市街地・郊外・高速道路の各実燃費・距離はメーター内の燃費計表示を記載し消費ガソリン量を算出。総合実燃費は総走行距離と消費ガソリン量から算出。/※注2:表示のWLTCモード燃費は2021年6月25日現在のトヨタ アクア カタログ数値より引用/※注3:走行可能距離は計算上の数値であり、実際の走行を担保するものではありません。

トヨタ アクアは間もなくフルモデルチェンジ! 新型も超低燃費でアッといわせてくれるのか!?

ちなみに2017年計測当時はまだカタログ値が従来のJC08モードで表示されており、その時のカタログ燃費は34.4km/L(JC08モード燃費)だった。

超低燃費を売りにしてきたアクアだが、2011年12月のデビュー時にも、カタログ燃費33.0~35.4km/L( JC08モード燃費)という圧倒的な低燃費で世間をあっといわせた。その後も一部改良を重ねたことで、さらに記録を伸ばしている。

2021年夏にもフルモデルチェンジが噂される2代目の新型アクアが、またもそのカタログ燃費値で驚かせてくれるのか、興味津々なところだ。

最新のノート e-POWER、実燃費で10年選手のアクアに敗れる! 実燃費記録は24.3km/L

「日産 ノート e-POWER X」

それでは、トヨタ アクアの実燃費の実力はライバルモデルと比べてどうなのだろうか。最新のハイブリッド“e-POWER(イーパワー)”を搭載する日産 ノートの実燃費記録と比較してみよう。

「日産 ノート e-POWER X」 実燃費結果(エコモード))/取材車両:FF:16インチアルミホイール装着車・2021年モデル[実燃費計測:2021年3月]/※注1:市街地・郊外・高速道路の各実燃費・距離はメーター内の燃費計表示を記載し消費ガソリン量を算出。総合実燃費は総走行距離と消費ガソリン量から算出。/※注2:走行可能距離は計算上の数値であり、実際の走行を担保するものではありません。

ノートには走行モード切り替えが備わっており、デフォルトの設定が「ECO(エコ)」。そこで実燃費の計測では、同コースをエコとノーマルの2回に渡り走行している。その結果、日産 新型ノート e-POWERの実燃費は、ノーマルモードで22.6km/L、エコモードで24.3km/Lと、アクアを下回る計測値となった。

フルモデルチェンジ間近な新型アクアの低燃費記録更新にも大いに期待!

※1:エコモードで計測/注記:走行可能距離は実燃費とガソリンタンク容量を掛け合わせた計算上の参考数値であり、実際の走行を担保するものではありません。

このように10年選手のトヨタ アクアが、実燃費記録で最新の日産 新型ノート e-POWERに打ち勝つという意外な結果になった。

しかしトヨタでは、身内の新型「ヤリス」が、カタログ燃費36.0km/L(WLTCモード燃費)という驚異の低燃費記録を打ち出している。こちらの実燃費計測はまだ実施できていないので、近日中にはご報告できるようにしたい。

また、登場間近と噂される新型アクアについても、当然37.0km/L超えを狙ってくることだろう。こちらの記録更新にも期待がかかる!

[まとめ:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・島村 栄二・TOYOTA・NISSAN]

MOTA(モータ)の実燃費は実際に走って計測してます

高速道路の計測コース(約80km)

MOTAの実燃費レポートは、都内から千葉県郊外を周回する高速道路約80km、郊外路約30km、市街地約60kmの合計約170km前後を実際に走行して計測している。法定速度を基本に、周囲の流れを乱さない走行で実施するのは言うまでもない。

クルマのエアコンは基本的にオート・25度で設定。アイドリングストップ機能が作動しない等の特別な事情を除いては、燃費に有利なECOモード等は用いずノーマルモードで走行する。これらの条件のもと、車載燃費計の表示と距離計(トリップメーター)を基に燃費数値を算出した。

郊外路は信号も少なく渋滞もない区間で、ゆるやかなカーブと起伏がある(約30km), 市街地はところにより渋滞もあり、信号での停止・発進を繰り返す平均速度の低い区間(約60km)
郊外路は信号も少なく渋滞もない区間で、ゆるやかなカーブと起伏がある(約30km), 市街地はところにより渋滞もあり、信号での停止・発進を繰り返す平均速度の低い区間(約60km)

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