神奈川県、潜在看護師確保へ補正予算案 復職で独自に2万円給付 

神奈川県庁

 神奈川県は25日、新型コロナウイルス感染症対策として総額1億3100万円の2021年度一般会計6月補正予算案を発表した。同日の県議会本会議に補正予算案など5議案を提出した。

 県はワクチン接種の従事者確保に向け、資格を持ちながら離職中の「潜在看護師」が復職した場合、国の就職準備金3万円とは別に県独自の奨励金として2万円を給付する。対象は県ナースセンターに求職登録した看護職員が県内の医療機関などに再就職した場合で、期間は5月21日から来年2月28日まで。事業費として1400万円を計上した。

 また、飲食店への酒類提供停止要請などで影響を受けた酒類販売事業者などに対する支援給付額の増額として1億1700万円を計上。県独自の給付額の加算について、売り上げの減少割合が70%以上の事業者に対しさらに上乗せして支給できることが国から示されたため、給付額を増やす。対象期間は4~6月で、増額分の上限は中小法人が月40万円、個人事業者が月20万円とした。

 財源は国の新型コロナ対応地方創生臨時交付金(協力要請推進枠)が9300万円、財政調整基金などの繰入金が3700万円となる。

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