【初心者必見】キャンプの天気★天気予報はどこをチェック?雨・風・雷の注意ポイントは?▶︎▶︎徹底解説します!(春夏秋 編)

キャンプに行くとき「天気予報」の何をチェックしていますか?初心者キャンパーさんだけでなく、中級・上級の方でも「天気予報が微妙なのでキャンセルするか悩む」「最終日に早く撤収すべきか悩む」ということは少なくないはず。自然の中では天候の変化が思わぬリスクにつながることもあるので、天気について正しい知識を身に付けたいです。今回は「天気予報のチェックポイントは?」「キャンプ中は何に気をつければいい?」を、天気にあまり詳しくない普通のファミリーキャンパーの筆者が、日本気象協会の気象予報士・瀬田さんに詳しく教えてもらいました!

【キャンプの天気】天気予報はどのように見ればいいの?チェックすべきポイント

普段から日常生活の中で触れる機会が多い「天気予報」ですが、私はキャンプに行くときはいつも以上に頻繁にチェックします。

「晴れでも雨でも、自然は何かしらのリスクが伴う!」ということが、最近になって少し分かってきたのですが、「どんな天気だと、どんなリスクがあるの?」がまだイマイチよく分かりません…。

そこで今回は、日本気象協会の気象予報士「瀬田さん」に、キャンプの天気について詳しく教えてもらいました!

tenki.jpとは

「tenki.jp」は、日本気象協会が発表する気象情報を、Webサイト/スマートフォンアプリで無料提供している天気予報専門メディアです。年間ページビュー数は48億PV(Webページ・スマートフォンアプリ合算での推定)。生活に欠かせない天気予報に加え、専門的な気象情報、地震・津波などの防災情報も確認できます。気象予報士が日々提供する「日直予報士」も人気コンテンツです。

ポイント【1】:天気予報のチェックタイミングは「1週間前から頻繁に」

瀬田さん提供写真:登山が趣味という気象予報士・瀬田さんに、アウトドアでの天気予報のポイントを教えていただきます

まず最初に、「天気予報は、どのタイミングでチェックするのが良いの?」を聞いてみました。

瀬田さん:天気予報は1〜2週間前から1日単位の予報が見られますが、天気予報は新しいデータをもとに一日に何度もアップデートされています。

つまり、刻一刻と予報が変わっていく上、対象の日が近づくほど予報の精度も高くなっていきますので、キャンプの予定がある時は、キャンプに行く1週間前くらいから頻繁にチェックをされると良いと思います。

キャンプ初心者★天気の心得

天気予報は常にUPDATEされている!キャンプの10〜7日前から頻繁にチェックしよう

瀬田さん:また、2〜3日前からはより詳細な「1時間ごとの天気予報」が見られるようになりますので、「設営・撤収の時間帯の天気がどうか?」というポイントもチェックしましょう。

キャンプ初心者★天気の心得

キャンプの2〜3日前から出る「1時間ごとの天気予報」で「設営・撤収の時間帯の天気」を必ずチェックしよう

ポイント【2】:天気予報の「天気マーク」の読み解き方

日単位で表示されている「天気マーク」は、その日の代表的な天気の状態を示しているので、「曇りマーク」だからと行ってその日は雨が降らない訳ではないそうです。

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キャンプ場のキャンセル期限が7日前ということが多いので、その時点で雨と曇りが混ざったマークだと非常に悩ましいんですよ…

瀬田さん:確かに悩ましいですよね。

実は、一般の方向けに「1時間ごとの天気予報」が出せるタイミングは法律で決まっているので、2〜3日前にならないと、基本的にはどの天気予報でも「1時間ごとの予報」を見ることはできません。

ただ、tenki.jpでは10日前から「6時間ごとの天気予報」が見えるようになっていますので、朝昼晩の時間帯ごとの天気予報として参考にしてみてください。

tenki.jpが10日前から発表する6時間毎の天気予報

瀬田さん:キャンプ初心者の方は、「雨に濡れたテントやタープを自宅に帰った後どうしたらいいの?」ということを不安に思われると思います。

私の場合は、キャンプはまだ初心者ですし、マンション住まいで大きなテントやタープを乾燥できる場所もないので、雨の撤収は絶対に避けたいと思っています。だから、キャンセル期限の段階でキャンプ当日が雨マークの時は潔く諦めます。

もしご自宅でも乾燥ができるのであれば、キャンプ当日が「曇りと雨」が混ざっているマークだった場合、キャンプ翌日以降の天気予報も確認しておきましょう。

万が一、雨の撤収になった場合、「濡れた状態で持ち帰ったテントやタープをどのタイミングで干せるのか?」という見通しを持っておいたほうが安心ですよね。

キャンプ初心者★天気の心得

雨予報が微妙でキャンプに行くかどうか悩んだ場合は、キャンプ翌日以降の天気予報もチェックしておこう

ポイント【3】:キャンプ天気の大敵は「雨」よりも「風」

都会での生活ではそこまで気にしないであろう「風の強さ」は、実はキャンプでは最大の注意ポイントの1つなんだとか。

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天気マークが晴天だったので嬉々として行ったキャンプ先で、風速15mの強風が吹いてめちゃめちゃ大変だったことがあります…

瀬田さん:キャンプでは「風」はとても注意すべきポイントになります。

当然ながら、強風・暴風の警報や注意報が出そうな状態であれば、安全を第一に考えてそのキャンプはキャンセルしていただきたいです。

ちなみに、予報で「風速」といっている場合は、10分間の平均風速を表すことが多いのですが、瞬間的には1.5~3倍の風速が吹くこともあるんです。

ですから、風速3m程度であっても「焚き火」は注意が必要。

また、風速5m以上になると、テントやタープが倒壊するリスクが高まります。

もちろん、キャンプギアの仕様、テント・タープの張り方、キャンパーさんの熟練度によっても異なりますので、一概に「絶対NG」とは言えません。

しかし、初心者キャンパーさんは、「風速3m→焚き火はできないかも」「風速5m→テントが張れないかも」と考える目安にしていただいて良いかと思います。

ただし、一日中ずっと強風が吹き続けるわけでもないので、やはり時間帯ごとの天気予報をこまめにご確認いただき、「テントを設営している時間帯の風はどうか?」「焚き火をしたい時間帯の風はどうか?」といった具合に、「降水確率」だけでなく「風速予報」の方もチェックしてみてください。

キャンプ初心者★天気の心得

風速予報も忘れずチェック!3mで焚き火は要注意。5mでテント・タープも危険。

瀬田さん:さらに、風の強さは場所によって全然違います。同じキャンプ場の中でも、風の影響を受けやすい所とそうでない所があったりもしますので、設営場所選びの際には「風の影響度」をキャンプ場の方に聞いてみても良いかもしれないですね。

キャンプ初心者★天気の心得

予約時またはテント設営前に、キャンプ場の人に「どのサイトが風の影響が少ないですか?」と聞いてみよう

ポイント【4】:天気予報は「降水確率」だけでなく「降水量」もチェック

私はどうしても「降水確率」の数値に目がいってしまうのですが、「降水確率」と「降水量」は別物だと瀬田さんに教えてもらいました。それぞれをチェックする必要があるのだそうです。

瀬田さん:降水確率はあくまで「1mm以上の雨が降るか降らないか」という確率であって、「降った場合にどのくらいの量の雨が降るか」という情報ではありません。

降水確率だけではなく、必ず、「時間帯ごとの降水量」もチェックしましょう。

どれくらい雨が降ると危険かは、その土地によって異なるため一概には言えませんが、長い時間雨が降り続いたり、短時間でも一度に大量の雨が降ったりすると、災害のリスクは高まります。

特に初心者キャンパーさんは、降水量が1時間当たり10mm以上になると、地面一面が水たまりみたいになりますし、数時間降り続くようであれば土砂災害等のリスクも高まってきますので、キャンプ自体をキャンセルした方が良いかもしれません。

「1、2mm程度の雨が降り続く」「5mm程度の雨が限られた時間だけ降る」といった予報の場合はなんとかなる範囲ですが、「1時間当たり10mm以上の雨が数時間降り続く」場合や「1時間あたり20mm以上の雨が降る」場合は、1つの危険の目安と考えていただければと思います。

キャンプ初心者★天気の心得

降水量が1時間当たり10mm以上のときは危険な場合も!降水量が多い時間帯があるかどうかを天気予報でチェックしよう!

ポイント【5】:天気予報は「キャンプ場ピンポイントの天気予報」じゃないかも?

皆さんは、キャンプに向けた天気予報を検索される時、どのようなエリアを指定して検索されていますか?

私は天気情報サイトやアプリで、まず「キャンプ場の名前」を入れて検索してみます。それでヒットしなかったら、キャンプ場の住所を入れて検索するのですが、実はキャンプ場の名前でヒットしたとしても、それは必ずしも「キャンプ場のピンポイントの天気予報」じゃない場合もあるんだとか。

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天気予報をしっかりチェックして行ったのに、現地で予報より全然寒かった・暑かったという経験もあるのですが…

瀬田さん:天気予報はその地点のピンポイントの情報ではなく、そのエリア一帯の中の代表的な地点の予報が表示されていることがあります。

ピンポイントの情報かどうかを見分けるには、天気予報情報のどこかに「代表的なエリアの予報を表示しています」といった注記があるかどうかが1つの判断材料になりますが、各社の天気予報で表示が違うので、「ここを見ればわかります!」と一言では申し上げられないんですよね。

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そうなんですね。それなら、キャンプ場に連絡してみて、いつもどの天気予報を見ていらっしゃいます?どの天気予報が一番近いですか?と聞いてみるのが良いかも?!

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それも良いアイデアかもしれないですね

キャンプ初心者★天気の心得

天気予報は必ずしもキャンプ場のピンポイントのものではないことを念頭に置いておこう

ポイント【6】:キャンプ中は「雨雲レーダー」を頻繁にチェック

tenki.jpの雨雲レーダー

無事にキャンプ場についても、急な天候の変化に見舞われて大変な思いをすることもあります。

瀬田さん:天気予報は、キャンプ前だけでなくキャンプ中にも頻繁にチェックした方が良いです。

キャンプ前に天気予報をチェックされるのは当然だと思いますが、キャンプ中はあまり天気予報を見ていないという方は多いかもしれません。

でも、キャンプは日常生活よりも自然災害のリスクが高いので、キャンプ中こそ常に天気予報をチェックしていただきたいのです。

ちなみに、天気予報は常にアップデートされていて、時刻が近づけば近づくほど精度が上がります。

キャンプ中にチェックする天気予報としては 「雨雲レーダー」がおすすめです。

最近はかなり精度が上がってきているので、何時頃からどれくらいの雨が降りそうかといった情報がピンポイントで分かります。

また、今いる場所のピンポイントの予報が分かるので、エリア一帯で発表される天気予報よりもさらに確実です。

キャンプ初心者★天気の心得

キャンプ中は「雨雲レーダー」を常にチェック

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雨雲レーダーを常にチェックするためには…スマホの電波が入る場所じゃないとですね。キャンプ場の方に携帯電話会社ごとの電波状況も、事前に聞けたら聞いておいたほうが良いですか?

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そうですね。初心者キャンパーさんには電波がちゃんと入るキャンプ場の方が安心だと思います

キャンプ初心者★天気の心得

キャンプ場選びは「スマホの電波状況」も視野に入れよう

天気予報のどこをどうチェックしたら良いのか。だいぶ詳しくなってきましたね!続いては、川/湖/山などエリア別の注意ポイントです。

【キャンプの天気】キャンプの天気 川/湖/山のエリア別 注意ポイント

暑い時期は、避暑地の高原や湖・川などでのキャンプがとても気持ち良いと思います。続いては、高原・湖・川のそれぞれのエリアで、キャンプ中にどんなことに気をつければ良いのかを伺いました。

【川キャンプ】の注意すべきポイントは?

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実は私たち気象予報士が特に注意が必要だと思っているのは川です!

瀬田さん:毎年のように川の増水による事故が発生していますので、川辺でのキャンプでは特に注意をしていただきたいです。

川キャンプの具体的な注意ポイント

  • 晴れていても中州地帯でのキャンプは絶対にNG
  • 河原の地面に草が生えているかどうかチェック(草が生えていないところはそこまで増水する可能性が高い場所。草が生えている場所は比較的安全)
  • 現地で降っていなくても、上流で雨が降って川が増水する危険あり。川の上流の方の天気にも注意を払って。増水の予兆「流木や葉っぱがたくさん流れてくる」「川の上流方面に黒い雲が見える」に注意→予兆があった時は川からなるべく離れること
  • 天気予報・雨雲レーダーをこまめにチェックすることはもちろん、上流にダムがある場合に放流をお知らせするサイレンなどにも注意

瀬田さん:川は特に増水のスピードが早いので、川遊びの際にも、天気予報や川の上流方面を常にチェックしながら十分にご注意ください。

【湖キャンプ】の注意すべきポイントは?

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湖は川に比べたら水位の変化はあまりなく、比較的安心してキャンプやウォーターアクティビティが楽しめるエリアです。

瀬田さん:湖に限ったことではないのですが、湖・海・川などの水辺で共通して言える注意ポイントとして「濃霧が発生しやすい」ということが挙げられます。

濃霧に対する具体的な注意ポイント

  • 濃霧が発生したら「移動しないこと」→車での移動は特に危険
  • 霧は時間が経てば晴れるのでそれまで待つべし
  • 濃霧が発生しやすい時間帯は、朝と晩。→お散歩や買い出しなどは日中に行おう

瀬田さん:また、湖は標高が高いところにあることも多いので、平地よりも寒暖差が大きいことがあります。必ず、暖かい服装の準備をしていきましょう。

【山・高原キャンプ】の注意すべきポイントは?

瀬田さん:標高が高くなればなるほど気温は下がりますので、夏は日中はとても過ごしやすいのですが、朝晩は寒いくらいに感じることも。100m上がるごとに気温は0.6℃下がると言われます。

また、太陽に近くなるほど紫外線量は増えるため、標高が1000m上がると紫外線量は10%増えると言われています。

山や高原でのキャンプでは、日差し対策と寒暖差に対応できる服装の準備が必須です。

山・高原キャンプの具体的な注意ポイント

  • 朝晩の冷え込みに対応できるような服装の準備をすること
  • UV対策・日差し対策をしっかり行う
  • 天候が変わりやすいので頻繁に雨雲レーダーをチェックする
  • 山間部や山沿いは特に雷雲が発生しやすいので注意!

瀬田さん:紫外線対策の1つとして、「林間サイトをチョイスする」という方法も。日差しの強い日でも、木陰は過ごしやすいと思います。

【キャンプの天気】「雷」はどんなに遠くでも聞こえたら即避難すべき理由

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森田さんは、雷雲が雷を落とす射程距離の範囲はどれくらいだと思いますか?遠くで雷が聞こえた時、どうされていますか?

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射程距離?全然分かりません!

ピカっと光ってから音が聞こえるまでの感覚が長い場合は遠くの雷だと習ったので、遠くで雷鳴ってるな〜(私には関係ない)と思ってのほほんとしてますが、もしかしてまずいですか?

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その余裕は危ないかもです!雷鳴が聞こえるのがだいたい10kmくらいからといわれているのですが、実は、その時点ではすでに雷の射程距離内にいるんですよ

遠くの雷が聞こえた次の瞬間に、自分に雷が落ちるということがあり得るという話に驚愕でした。(今年一のビックリ情報!瀬田さんに教えてもらって良かった!)

瀬田さん:雷の音が聞こえたら、遠くであろうが近くであろうが、すぐに安全な場所へ避難する必要があります。

雷が聞こえたら速やかに取るべき行動

実際にどのような行動を取るべきか、瀬田さんに伺いました。

雷が聞こえたときに取るべき行動

  • 避雷針がついてる建物や、できる限り頑丈そうな建物の中へ逃げる
  • 建物に入ったら、壁から離れる(壁に接触していると通電のリスクあり)
  • テントやタープ、木の下は危険→すぐに別の場所へ避難
  • 車がある場合は車の中へ避難(雷は車の金属製のボディを通ってタイヤから地面に流れるので、中は安全とされている)
  • 周りに避難できる場所がないときは、木や高さのあるもののそばを避けつつ、しゃがんで可能な限り体を低くして雷雲が過ぎ去るのを待つ(複数人でいる場合はお互いが少し離れておくこと)

これはキャンプだけでなく、日常的にも覚えておきたい行動ですね!!

雨が降ってても雷が鳴っていたら「木の下」で雨宿りは厳禁

雨が降っていると、ついつい「雨宿り」をしたくなると思いますが、雷が聞こえている場合、木の下にいることはむしろ危険が増すそうです。

瀬田さん:雷は基本的に高いものに落ちます。そして、雷が落ちた場所の近くにいると、「側撃雷」といって雷が人体に飛び移ってしてしまうリスクがあるんです。

雷が鳴っている時に木に近づくことは自殺行為と言われることも!できるだけ離れるようにしましょう。

従って、「木の下」は危険ですし、テントやタープの下もポールから側撃雷を受ける可能性があるため、雷が聞こえたら雨が降っている場合でもテント・タープから速やかに出て、安全な場所へ避難してください。

「キャンプギアを濡らしたくない」と思って荷物をタープの下へ避難させようとしてしまいがちですが、雷にはくれぐれもご注意ください。

気象予報士・瀬田さんの「私だったらキャンプに絶対に持っていくアイテム」をご紹介

続いて、登山も嗜まれるという瀬田さんに、「キャンプに持っていった方が良いと思うアイテム」を聞いてみました。

瀬田さんマストアイテム【1】テントにぴったりサイズのグランドシート

瀬田さん:グランドシートは雨が降った時の浸水防止だけでなく、地面からの水分や冷気もシャットアウトしてくれるので、私は必ず持っていきます。

ブルーシートでも代用できますが、なるべく厚めのものをおすすめします。

また、サイズがあっていないもの、特に「テントより大きめサイズのグランドシート」だと、グランドシートの上に雨が侵入しやすいので、ぴったりサイズのものが良いと思います!

▼グランドシートの選び方はこちらの記事でも詳しく紹介しています

瀬田さんマストアイテム【2】帽子

瀬田さん:帽子は、晴れているときは日差しから守ってくれ多少の雨であれば傘がわりにもなるので、必ず持っていくようにしています。

夏場であれば、つばが大きめで通気性の良い帽子をチョイスされると良いでしょう。

夏にオススメの帽子はこちらの記事でも詳しく紹介しています

瀬田さんマストアイテム【3】大きなゴミ袋またはドライバッグ

瀬田さん:雨が降ってしまった時に、濡れたものをしまえるように大きなゴミ袋は多めに持っていくことをおすすめします。

ゴミ袋でも良いのですが、ドライバッグがあればさらに良いでしょう。

ドライバッグは、「濡らしたくないものの防水」としても使えますし、「濡れてしまったものを収納」で使ってもOK。アウトドアではとても重宝します。

▼ドライバッグはこちらの記事でも詳しく紹介しています

【キャンプの天気】キャンプ初心者の心得まとめ

最後に、気象予報士・瀬田さんに教えていただいた「キャンプ初心者の心得」をまとめておさらいさせていただきます。

キャンプ初心者★天気の心得

●天気予報は常にUPDATEされている!キャンプの10~7日前から頻繁にチェックしよう

●キャンプの2~3日前から出る「1時間ごとの天気予報」で「設営・撤収の時間帯の天気」を必ずチェックしよう

●雨予報が微妙でキャンプに行くかどうか悩んだ場合は、キャンプ翌日以降の天気予報もチェックしておこう

●風速予報も忘れずチェック!3mで焚き火は要注意。5mでテント・タープも危険

●予約時またはテント設営前にキャンプ場の人に「どのサイトが風の影響が少ないですか?」と聞こう

●降水量が1時間当たり10mm以上のときは危険な場合も!降水量が多い時間帯があるかどうかを天気予報でチェックしよう!

●天気予報は必ずしもキャンプ場のピンポイントのものではないことを念頭に置いておこう

●キャンプ中は「雨雲レーダー」を常にチェック

●キャンプ場選びは「スマホの電波状況」も視野に入れよう

いかがでしたでしょうか。

年間20〜30泊くらいする中級キャンパーの筆者でも、「え!?知らなかった!!」の連続で、今回の取材を通じて大変勉強させていただきました!

特にこれからのシーズン、居住地エリアでも雷が聞こえる機会は増えてくると思いますので、キャンプじゃなくても用心したいと思いました。

自然を楽しむキャンプだからこそ、天気についても正しい知識を身につけて、安全安心に楽しんでいきたいですね。

【お話を伺った方】

気象予報士 / 熱中症予防指導員
瀬田 繭美(せた まゆみ)さん

埼玉県出身、気象記念日(6月1日)生まれ。
大学で地球科学と環境科学を学んだ後、日本気象協会に入社。

2013年より天気予報専門メディア「tenki.jp」を担当する傍ら、天気解説やコラムの執筆、気象講座なども担当。

登山歴約6年。好きなものは山頂からの景色と山ご飯。キャンプはまだまだ初心者ですが、大好きな自然の中でアウトドアライフを楽しんでいます。

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