「奄美・沖縄」世界遺産登録決定の瞬間 ネット配信 鹿児島県、同時通訳付き 7月下旬のユネスコ委

湯湾岳の麓に広がる世界自然遺産候補地の森=宇検村の湯湾岳展望台から撮影

 鹿児島県は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録を審査する7月の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の様子を、手話と同時通訳付きでインターネット配信する。

 奄美世界自然遺産登録推進室によると、ユネスコが撮影する動画で交わされる英語やフランス語に、日本語通訳と手話映像を加えて国内外に配信する。

 審査の前後に奄美群島をPRする県や地元市町村、環境省の動画も流す。松下正環境林務部長は「登録は情報発信の絶好の機会。国内外へ奄美の自然や文化の素晴らしさを伝えたい」と述べた。

 県は奄美大島や徳之島でパブリックビューイングも計画しているが、同推進室は「新型コロナウイルスの影響で、実施するか流動的」としている。

 世界遺産委員会は7月16~31日にオンラインで開かれ、「奄美・沖縄」は24~28日の審査が予定されている。ユネスコの諮問機関は登録するよう勧告しており、世界遺産になるのは確実とみられている。

 

奄美大島と徳之島にのみ生息する国の特別天然記念物アマミノクロウサギ=奄美市住用
「奄美・沖縄」の世界自然遺産候補地

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