64歳以下ワクチン接種、沖縄の全市町村で8月上旬に開始 7月までに接種券発送

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、琉球新報は26日までに、沖縄県内41市町村へのアンケートを実施した。64歳以下のワクチン接種券について、17市町村が発送済み、または発送中で、7月下旬までに発送を開始するとしたのは24市町村だった。41市町村全てが8月上旬までに接種を開始し、このうち29市町村が年内での全住民への接種完了を予定している。 

 玉城デニー知事は県議会6月定例会本会議で、県内の全希望者への新型コロナウイルスワクチンの接種完了時期について「12月までにはワクチン接種を済ませたい」と表明したが、集計中などを理由に那覇市や北部5町村、南風原町などが接種完了時期について「未定」もしくは「不明」と回答した。

 高齢者の接種完了時期については、那覇市のみが前回の本紙調査で7月末までに完了「できない」として、8月完了の見通しを示していたが、今回の調査で「7月末」に変更した。担当者は「県の広域ワクチン接種センターの開設などがあった」と説明した。那覇市の変更で、41市町村全てで7月末までに高齢者のワクチン接種が完了する見通し。

 64歳以下については、伊是名村が「16歳以上の全村民に実施済みだ」と回答したほか、人口が少ない離島町村などで、7月末までに全住民がワクチン接種を終えると見通す自治体が6あった。

 アンケートに回答した市町村の多くは、接種を希望しない人も一定程度いることを想定している。過去のインフルエンザワクチンなどの接種率を参考指標とし、おおむね7割以上の接種率で接種「完了」とされるが、自治体によって完了とする接種率は65~100%まで幅がある。

 アンケートは本紙が県内全市町村にファクスやメールで質問を送り、25日までに回答を得た。アンケートの全データはこちら↓
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