ビニャーレス、雪辱のポール獲得。「グリップがよければ速く走れる」/MotoGPオランダGP第9戦予選トップ3コメント

 MotoGP第9戦オランダGPの予選がTT・サーキット・アッセンで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
 

■マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:ポールポジション

2021年MotoGP第9戦オランダGP マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「僕たちはいいレベルにいると思う。できることに自信はある。フリー走行1回目はよかった。グリップはよく、速く走れた。ただ、グリップがないときに速く走れないというのが問題なんだ。いろいろ試しているところだ」

「この週末は、何も(バイクを)変えていないんだ。そうやって取り組んだのはよかった。とても満足しているよ。明日はチャンスだと思う。最大限に攻めるだろう。結果は重要ではなく、最初から最後まで全力で攻められることが大事だ」

「バイクは変更していない。ただ、グリップが路面にあり、タイヤのグリップがあれば、速く走ることができる。このバイクの場合、グリップがなければ何もできない。(前戦)ザクセンリンクでこの速さがなかったのはどうしてなのか、ここ(アッセン)ではバイクで思うように走ることができるのか、違いを確認しないといけない。でも最終的にライダーとして言えるのは、グリップが高いなら速くいけるということだ」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:2番手

2021年MotoGP第9戦オランダGP ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「最後のアタックで、10コーナーで少しばかり限界を超えてしまったんだ、ちょっとリヤがロックしてしまった。でも、こういう予選のように、限界まで攻めることは大事だ。全体としては、今週ソフトタイヤにいいフィーリングがなくて、でもフリー走行4回目ではリヤに履いたミディアムタイヤがよかった。それに、ハードタイヤもね。ペースがいいと感じていた」

「また、最初にミディアムタイヤを履いたときには、ちょっと気を遣いすぎていたと思う。ミディアムタイヤはよかったと思うけれど、ハードも同じような感じだ。暖かさにもよるけれど、どちらのタイヤでも走ることができるみたいだ」

「いいペースはあると思う。でも、バルセロナ(第7戦カタルーニャGP)でもそうだった。すごくいいペースがあったのに、想定していたようにはいかなかった。ペースはすごく大事。ただ、バルセロナではヨハン(・ザルコ)がそれまでペースはあまりよくなかったのに、レースでは優勝に近かった。だから、ペースばかりがすごく大事なのではないと思っている。多くの周回でいいフィーリングがバイクにあるということが大事だ。レースでは何もかも起こる可能性がある」

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手

2021年MotoGP第9戦オランダGP フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「今週末、こういう苦戦を強いられるとは思っていなかった。僕たちのバイクは、高速コーナーでマネジメントが難しい。かなり振られてしまい、進入が難しいんだ。でも、昨日、そして今朝のセッションを終えてバイクにまた違ったことを試してみた」

「そして、今朝からライディングスタイルの改善もした。次第によくなっていっている。フリー走行4回目では、ペースは悪くなかった。ヤマハよりは0.5、0.6秒ほど遅いけれどね。明日に向けて、もう少しよくしないといけない」

「毎戦、何かしら失っているものがある。ザクセンリンク(第8戦ドイツGP)では、表彰台または優勝争いができるペースがあった。でも10番手からスタートして、最初の6周くらいはリヤタイヤがうまく機能しなかった。たまにあることだ。どうしてなのかはわからない。MotoGPでは、どのライダーもあることではないかと思う」

「6周目以降はペースがよくなってきた。レース終盤では、マルク(・マルケス)やミゲール(・オリベイラ)のような速さがあった。ポルティマオ(第3戦ポルトガルGP)やムジェロ(第6戦イタリアGP)のように速く走れるところもある。ムジェロではミスをしてしまったし、ポルティマオでは(予選で)イエローフラッグで(タイムを取り消されて)優勝の可能性がなくなってしまったけれど」

「今回はまた違っていて、僕のペースはいいのだけど、ヤマハほどではない。明日は難しいレースになると思う。レース序盤にはヤマハを止めようとしてみるけれど、ずっと彼らと一緒に走るのは難しいだろう。頑張ってみようとは思っているけれどね」

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