27日（日）は、梅雨前線が湿った空気などの影響で広い範囲で梅雨空となり、関東も午後は雨具が必要となりそうだ。
　また、台風5号は、本州の東の海上を北上する見込みとなっている。

局地的に激しい雷雨のおそれも

　27日は、梅雨前線が南西諸島から伊豆諸島付近にのび、本州付近には湿った空気が流れ込んでいる。このため、九州から東北南部にかけて雲が広がっていて、九州や四国、近畿を中心に雨の降っている所がある。午後にかけては、さらに雨の範囲が広がり、関東などでまだ雨の降っていない所でも、雨具が必要となりそうだ。
　また、晴れている地域でも、大気の状態は不安定で、急な雨や雷雨のおそれがある。局地的には激しく降るおそれもあり、落雷や突風とともに土砂災害や低い土地の浸水などにも注意が必要だ。

北と南で真夏日予想

　日中の気温は、北日本を含めて25℃を超える所がほとんどで、蒸し暑くなりそうだ。特に、晴れ間の出る地域では気温が上がり、九州や東北北部、北海道でも30℃を超える所がある見込み。水分や休憩をこまめに取るなど、熱中症対策を心掛けたい。

小笠原諸島は高波に注意

　台風5号は、父島の北の海上を北へ進んでいて、28日（月）にかけては本州の東の海上で温帯低気圧に変わる見込み。小笠原諸島からも遠ざかっていくが、小笠原諸島では27日夕方までうねりを伴った高波に注意が必要だ。

（気象予報士・佐々木聡美）