後輩には負けられない! 巨人の高橋優貴投手(24)が27日のヤクルト戦(神宮)に先発し、6回2失点でチームメートの戸郷に並ぶリーグトップタイ8勝目をあげた。
本調子ではない中で、執念の投球だった。「真っ直ぐの状態があんまりよくなかった」と話す高橋だが、初回を三者凡退に打ち取って上々の立ち上がりを見せると、その後も攻めの姿勢で相手打線に投球。2回にオスナ、6回に山田にそれぞれソロを浴びたものの、そのほかの回では毎回走者を出しながら、粘り強い投球で本塁を踏ませなかった。
状態の悪さは、先輩女房の大城にカバーしてもらった。「(大城)卓三さんもそれを感じてくれていたみたいだったので、まだ力のある序盤のうちに行っておこう、ということを多分やってくれていたと思う。そういった意味ではよかったです」と、好リードで導いてくれた大城へ感謝した。
前日には、後輩の戸郷が一足先に8勝目をあげ、勝ち星でリーグ単独トップに浮上。「身近にライバルがいるということはすごく刺激になりますし、負けたくない気持ちもある」と対抗心を露わ。「去年戸郷が活躍している中で、僕はほとんど投げられずにテレビで見ることしかできなかったので、追いつけ、追い越せの気持ちでやっていけたらなと思います」と、さらに闘志を燃やした。
若き両腕が互いに切磋琢磨しながら、Wエースとして今後も勝ち星を重ね続ける。