篠原ゆき子、ヒルに恐怖 「地面からはい上がってくるし、上からも降ってきた」 「女たち」撮影で

劇場公開中の、奥山和由率いるチームオクヤマ25周年映画「女たち」の舞台挨拶が、27日に都内で開かれ、主人公の美咲を演じた篠原ゆき子と内田伸輝監督が登壇した。

初の有観客での舞台挨拶に、内田監督は「本作は去年の夏、コロナ禍の中、一丸となって撮影してなんとか完成しました。緊急事態宣言などでごあいさつできる機会がなかったんですが、こうして皆様にごあいさつすることができて本当に嬉しく思います。本日はご来場いただきまして本当にありがとうございます」と喜びを語った。篠原も「念願(の有観客舞台挨拶)が叶って本当に嬉しいです。大変なご時世の中、いらして下さりありがとうございます。楽しんでいってください」と、監督と同様に喜びをあらわにした。

トークでは、謎の多い本作について内田監督が、「伏線の回収というのが、日本映画の主流になっている中、あえて伏線を回収しない本作の謎も含めて楽しんでほしい」と本作への思いを明かした。また、もっとも印象に残っているシーンについて聞かれた篠原は、ポスターで描かれている篠原演じる美咲と倉科カナ演じる親友・香織のシーンを挙げた。理由については、「撮影場所にヒルがいて、地面からもはい上がってくるし、上からも降ってきて恐怖でしかなかった」と、演技ではなくヒルが理由であることを、笑いを交えて語っていた。

プロデューサーの奥山和由がつけたという「女たち」のタイトルが話題になり、「監督ならどんなタイトルをつけるか?」と聞かれた内田監督は、「洋画のフォレスト・ガンプ(『フォレスト・ガンプ 一期一会』」)のように、主人公の名前をストレートにタイトルにする『雨宮美咲』というのは、邦画ではなかなかないですし一度はやってみたい」と、ユニークな発想で答えていた。

「女たち」は、自然豊かな緑がまぶしい山あいの小さな田舎町を舞台に、それぞれに事情を抱えた女たちが繰り広げる、ギリギリの生きざまを描いた映画。母の介護をしながら働き、40歳を目前にした主人公の独身女性・美咲を篠原ゆき子が演じ、倉科カナ、高畑淳子、サヘル・ローズらが共演している。長年に渡り映画を製作してきたプロデューサーの奥山和由が、 初めて女性のために製作した作品となっている。

【作品情報】
女たち
全国公開中
配給:シネメディア、チームオクヤマ
Ⓒ「女たち」製作委員会

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