横須賀市長選 現職の上地氏が再選 新人との一騎打ち制す

上地克明氏

 任期満了に伴う横須賀市長選は27日投開票され、現職の上地克明氏(67)=自民、公明推薦=が新人で園芸業の岸牧子氏(64)=共産推薦=を破って再選を果たした。

 現職と新人の一騎打ちとなった選挙戦では、前回「ヨコスカ復活」を掲げて初当選し、「海洋都市」「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市」など3施策を中心にした上地氏の実績評価が焦点となった。

 上地氏は1期目に行った中学校の完全給食の実現や小児医療費助成の中学3年生までの拡大、国・県との連携などを強調。観光産業の発展による経済成長などをオンラインなどで訴えた。新型コロナウイルス対策を優先して街頭での選挙運動は控えたものの、市議らが選挙戦を支えた。

 岸氏は「現市長は市民に寄り添う気持ちがない」などと批判。小中学校の給食無償化や医療費を18歳まで無償にするといった子育て支援策に加え、米海軍横須賀基地の原子力空母の母港撤回、久里浜の石炭火力発電所建設中止などを訴えたが支持が広がらなかった。

 投票率は33.41%(男33.47%、女33.34%)で前回を12.69ポイント下回った。当日の有権者数は33万3638人(男16万4992人、女16万8646人)。

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