沖縄県内のコロナ感染61人 下げ止まりの懸念(6月28日朝)

 県は27日、新たに10歳未満から90代までの61人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。前の週の日曜日と同じ数となり、前週の同じ曜日を下回らなかったのは24日ぶりで、感染者数の下げ止まりも懸念される。県の糸数公医療技監は人の流れを抑えるため、引き続き県民に行動抑制を求めた。 県外から来県した人との接触で感染する事例も見受けられるとして、糸数技監は、県外の人に対しては来県の自粛を求め、どうしても来県する場合は、来県前にPCR検査を受け、陰性を確認してから来るよう呼び掛けた。

 来県前のPCR検査の徹底をどう効果的に呼び掛けるか、県庁内で検討しているという。

 県内の医療状況について、糸数技監は「中等症の患者数はこの1週間であまり減少していない。各病院とも余裕がある状況ではない」との認識を示した。宣言解除に関し、医療逼迫(ひっぱく)状況や感染者数、人流の増減などを判断材料に、専門家会議の医師などと検討を進めるとした。

 新規感染者61人の年代別では、20代が最多で12人、40代が11人、30代が9人、80代が7人、10代が6人、10歳未満が5人、50代と60代が各4人、90代が2人、70代が1人。61人のうち、推定感染経路が判明しているのは23人で家庭内14人、職場4人、施設内3人、友人1人、その他1人。

 米軍関係の発表は日曜日のため、なかった。

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