石木ダム公開討論会 開催を求め署名活動 長崎の市民団体

署名を求める市民の会のメンバー(左)=長崎市浜町

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業に反対する長崎市の市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」(代表世話人・戸田清氏と西中須盈(みつる)氏)は26日、同市浜町のアーケードで、県と反対住民双方の意見を聞く公開討論会の開催を県に求める署名活動をした。
 石木ダムを巡っては、県と反対住民の双方が話し合いの実現を模索しているが、条件面の調整が付かず難航している。
 メンバーら約20人が「石木ダム工事の強行を許さない」などと記したダムの必要性を否定するチラシを配り、署名を募った。石木川の里山風景などをとらえた写真16枚も展示した。
 署名に応じた同市宿町の会社員、大串麻寿美さん(53)は「自分が住民の立場なら、住む場所と古里を取られるのは受け入れられないと思う」と話した。

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