ついに“UFO”認めた! 米情報機関が報告書を公表「気球以外はなんだか分かりませんでした」

ペンタゴン(国防総省)は今後もUFO調査を続けるという(ロイター)

米情報機関を統括する国家情報長官室はこの週末、未確認飛行物体(UFO)に関する報告書を公表した。米軍などからUFOとされる報告が2004~21年に144件あり、国防総省の対策チームなどが分析したものの、ほとんどについて「高精度の情報が限られているため、正体や意図について明確な結論は出せていない」と明らかにした。つまり、分析しても分からない飛行物体、まさしくUFOを認めたのだ。UFOマニアにとって満足の内容だ。

報告書はUFOとされる事例は①鳥や気球などの空中散乱物②氷の結晶などの自然現象③米政府が極秘に開発中の新技術④中国やロシアなど敵国の新技術⑤その他――のいずれかに該当する可能性があると指摘。18の事例では、考えられないスピードで移動するなど「異常なパターンの動きや飛行特性があった」としている。ただ現時点では情報不足のため、しぼんだ気球と確認された1件以外は分類できないとしている。

ざっくり言えば、「気球以外はなんだか分かりませんでした」という内容だが、UFOマニアたちは「超最先端解析技術をもってしても分からない飛行物体はエイリアンの乗り物なんだ」「分からないのではなく、エイリアン説を隠しているんだ」などと大盛り上がりだ。

報告書の内容について、スプーン曲げで知られる英国のユリ・ゲラー氏はツイッターで「国防総省がUFOリポートを発表しました。彼らは情報不足でより多くのデータが必要であると主張していますが、本当は彼らはもっと知っています。私はNASA(米航空宇宙局)の敷地内の極秘の場所に車で行きましたが、見せられたものは私を驚かせました」とツイート。

ゲラー氏は最近でも、コロナワクチン接種時にスプーン曲げをしたり、スエズ運河の座礁船を念力で動かそうと世界に呼び掛けたり、世界的な時事ネタにからんでいる。その嗅覚はさすがだ。

また、UFOに詳しいオカルト評論家の山口敏太郎氏は冷静な視点を持つが、さすがに今回の報告書には大喜びだ。

山口氏は「ついにこの日が来ました。未確認飛行物体が認められたのですから。正直、自分の命があるうちに認められるとは思わなかったです。今まで『UFOはいない』と断言してきた大槻義彦教授は何と言うでしょうか。どうせ『未確認なものは昔から飛んでいる。宇宙人の乗り物という証拠が出なければ意味はない』とでも弁明するんでしょうか」と語る。

さらに前述の報告書の事例「⑤その他」についてもこう語る。

「今回の報告書のいくつかの事例は、我々人類以外の高度なテクノロジーによるものだと推論をされています。『宇宙人』と言うから無理があるのです。未確認飛行物体を否定した世界中の学者は、全世界のUFOファンに向かって謝罪すべきです」(山口氏)

ちなみに「フェルミのパラドックス」という考え方がある。地球という知的生命体が存在する惑星が実際にある。全宇宙には膨大な数の惑星があるのだから、地球以外にも知的生命体が存在する可能性は高い。それなのに、地球外知的生命体と人類が出会わないのはなぜかという矛盾だ。有力な回答は「遠すぎるから、わざわざ地球に来ない」。もしくは「人類同様、相手も地球に来られるほどのテクノロジーがない」というものだ。

UFOはエイリアンクラフト(エイリアンの乗り物)ではないのか。それならば、UFOの正体は…。山口氏は「違う星ではなく、違う次元から飛来する異次元人だと解釈すれば納得がいくのではないでしょうか」と推測する。

つまり、我々が存在している現在の時間軸ではなく、パラレルワールドからの飛来物。もしくは山口氏がかねて「UFOはタイムマシンなのかもしれません」と指摘しているように、未来人が観光旅行的に飛来しているのかもしれない。

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