【体操】キング内村は五輪後も現役続行へ FIG会長「すごすぎて何も語れない」

内村航平

東京五輪の〝レガシー大会〟として開催される「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」の組織委員会設立総会が28日、オンラインで行われた。今大会は史上初の体操と新体操の世界選手権同時開催。体操は10月18~24日(北九州市立総合体育館)、新体操は同27~31日(西日本総合展示場新館)に行われる。

注目すべきは種目別・鉄棒で東京五輪出場が決まっている五輪2連覇の〝キング〟こと内村航平(32=ジョイカル)だ。一時は東京大会を集大成と位置づけ、五輪後に第一線を退くとみられていた。しかし、故郷での世界選手権開催が決定したことで状況は一変。昨秋には「自分の生まれ故郷で世界選手権ができるという、この上ない幸せが来年ある」と口にしている。

今月の全日本種目別選手権で4大会連続の五輪出場が内定。3大会連続の金メダルが懸かる上にファンは〝その先〟の雄姿も見られそうだ。そんなキングに「何を託したいか?」と問われた国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長(62)は「僕はFIGの会長だけど、彼に何かを託すなんておこがましい。それくらい彼は超越している。在そのものがレジェンドだし、体操の価値を高めてくれている」と敬意を表し、さらに「北九州(の大会)に出てくれれば、多くの人に夢と希望と元気を与えてくれると思う。もうすごすぎて何も語れない。僕は場所を作ってあげるのが仕事。彼が好きなようにやってくれればいい」と最大限のエールを送った。

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