児童・生徒の東京五輪観戦 相模原市教育長「実施も中止も判断に正解ない」

 東京五輪・パラリンピックの競技を児童・生徒が現地観戦する取り組みについて、相模原市教育委員会の鈴木英之教育長は28日、「実施、中止のどちらの判断にも正解はない」との見解を示し、「市教委としては子どもたちの一生の思い出になる経験として実施する」と述べた。同日の定例市長会見で見解を示した。

 希望する子どもたちに低価格で観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」はコロナ禍で児童・生徒の安全確保が難しいとして、中止する自治体が相次いだ。

 相模原市は、小学生の観戦を中止する一方、希望した中学生がサッカー、ソフトボール、野球を観戦する予定。1競技当たりの参加者は200~600人程度になる。

 同市はまん延防止等重点措置の対象区域で、外出自粛や3密を避けるよう求めている。まん延防止等重点措置と中学生の五輪観戦の整合性を問われ、鈴木教育長は「矛盾はしていない。感染防止に努めた上で、五輪競技を観戦してもらいたい」と述べた。

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