　梅雨前線の影響で沖縄には活発な雨雲がかかっている。本島北部では「線状降水帯」による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、29日未明には「顕著な大雨に関する気象情報」が発表された。

　このあとも沖縄では雨が続くことが予想され、土砂災害や低地の浸水などの災害に厳重な警戒が必要だ。

　また、きょうは全国的にも不安定な天気が続く。

　特に東日本を中心に雨の時間が長く、雷を伴う所もあるため、落雷や突風などに注意が必要となる。

沖縄は災害に厳重警戒　身の安全を守る行動を

　梅雨前線や湿った空気の影響で、沖縄には活発な雨雲がかかり続けている。

　未明に発表された「顕著な大雨に関する気象情報」は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。今年6月17日の運用開始後、全国で初めての発表となった。

　また、午前4時半には粟国村で50年に一度の記録的な大雨になるなど、災害の危険度が高まっている。

　このあとも沖縄では雨が続くことが予想されるため、土砂災害や低地の浸水などの災害に厳重な警戒が必要だ。

　また、崖など危ない場所には絶対に近づかず、身の安全を守る行動をとって欲しい。

東日本を中心に雨の時間長く　雷雨も

　一方、本州は東日本付近で梅雨前線が北上し、その上を低気圧が進む影響で東日本や東北を中心に雨が降りやすくなりそうだ。

　大気の状態が不安定になるため、雷を伴って激しく降る所もある見込み。

　特に昼過ぎから夕方にかけては、東日本を中心に雷の発生する確率が高くなっているため、落雷や突風などに注意が必要となる。

　西日本では晴れ間のでる所が多いが、こちらも大気の不安定な状態が続く。

　山沿いを中心ににわか雨や雷雨があるため、天気の急変に注意が必要だ。

　日中の最高気温はきのうと比べると高い所、低い所それぞれだが、東日本や西日本を中心に28℃前後まで上がる。湿度が高く、蒸し暑くなるため、熱中症に注意が必要だ。

　また、北海道でも気温が高く、予想最高気温は旭川で30℃、札幌でも26℃など、真夏並みの暑さとなる見込み

（気象予報士・多胡安那）