沖縄は29日(火)夕方まで土砂災害に厳重警戒 週後半は前線北上し西・東日本で大雨

梅雨前線に近い沖縄は、29日(火)午後も局地的に激しい雨が降る見込み。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。また、午後は九州から北海道にかけて、所々でにわか雨や雷雨がある見通し。天気の急な変化、落雷や突風に注意が必要だ。

沖縄 夕方まで土砂災害厳重警戒

 梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込んでいる沖縄は、発達した雨雲が流れ込みやすくなっている。29日未明には沖縄本島北部に線状降水帯が発生しているとして、6月17日の運用開始後、全国初となる「顕著な大雨に関する気象情報」が発表された。現在、活発な雨雲は徐々に南下しているが、沖縄本島地方は昼過ぎまで低い土地の浸水や河川の増水・氾濫、夕方まで土砂災害に厳重な警戒が必要だ。崖など崩れやすい場所の近くには近寄らず、身の安全を守る行動を取るよう心がけたい。

広範囲で不安定

 低気圧に近い関東や東北の太平洋側は、午前中は本降りの雨となった所があった。午後はこの方面でも、いったん天気の持ち直す所もあるが、九州から北海道にかけての広い範囲で大気の状態が不安定となる影響で、やはり空模様を気にしながら過ごすことになりそうだ。夕方にかけては、西日本の山沿い、関東など東日本、東北北部や北海道の一部で、局地的に雨雲が発達するため、急な強い雨や落雷、突風、降ひょうに対して注意が必要となる。

30日(水)以降の天気

 前線や湿った空気の影響で、あす30日も全国的に雲が広がりやすく、午後は所々でにわか雨がありそうだ。沖縄本島地方は断続的に雨で、午前中は局地的に激しく降るおそれがある。7月1日(木)は前線の北上と共に、関東から西の太平洋側は断続的に雨が降る予想で、夜は九州南部で雨脚が強まる見込み。2日(金)にかけては一段と湿った空気が流れ込む予想で、西・東日本は太平洋側だけでなく、日本海側でも雨の降り方が強まるおそれが出てきた。  週末にかけても、西日本を中心に雨の降りやすい状態が続くため、今後の気象情報に注意が必要となる。一方、前線が離れる沖縄は早い所で2日(金)ごろから、奄美でも3日(土)以降は、天気が一変して夏の強い日差しが照り付けそうだ。

(気象予報士・高橋和也

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