夏と言えばかき氷!しかし真夏のアウトドアで氷を持ち運ぶのは難しいと思う人も多いでしょう。でも、工夫をすればキャンプやピクニックでもかき氷を作ることができるんです!今回は氷の保存&持ち運び方法やアウトドアにぴったりのかき氷器...さらに、かき氷器なしでも作れる方法などをご紹介。また、余ったかき氷シロップの活用方法もお伝えします。
キャンプでの氷の保存・持ち運びには真空断熱ボトル!グロウラーや魔法瓶を活用すべし!
溶けにくい氷は〝空の牛乳パックやペットボトルに塩水を入れて凍らせる〟というのがクーラーボックス用の氷の作り方では一般的ですが、カキ氷用の氷には不向き。
カキ氷用の氷をアウトドアに持ち出すのにおすすめなのは真空断熱ボトル。外気の影響を受けにくいので、氷の状態が長く続きます。
選ぶ時は1リットル以上の大きなボトル、間口が大きく氷の出し入れがしやすいものを選びましょう。炭酸も入れることの出来るグロウラーも◎。
グロウラーと魔法瓶で比較(実験)!
どれくらい氷が溶けずに長持ちするか実験してみました。今回使用したのはこちら。
象印 ステンレスポット 1.5L
STANLEY(スタンレー)クラシック真空グロウラー 1.9L
氷は家庭用冷蔵庫の製氷機で作ったものを使用。
屋外(駐車場)においてどれだけ溶けるか実験しました。なお、期間は3日間!気候状況は19~27℃、晴れの日や雨天の日もありました。
双方とも3日経っても氷が7割ほど残っているという結果に!
個人的にはグロウラーの圧勝かと思っていたのですが、魔法瓶でも氷に関しては同等の保冷力があるようです。
30度を越す真夏ですとまた変わってくるかもしれませんが、デイキャンプや1泊2日なら問題なくかき氷が楽しめるでしょう。
キャンプで使いたい!電動&手動のかき氷器は「おしゃれ&コンパクト」なドウシシャ製品がおすすめ
氷が準備できたら次はかき氷器です。
我が家は電動の「ドウシシャ 大人のふわふわかき氷器」を使用
電動なら氷を入れ、ボタンひとつ押すだけでかき氷が楽しめます。「ドウシシャ 大人のふわふわかき氷器」はスリム&コンパクトなので持ち運びもラクラク。キャンプでもおうちでも重宝します。
屋外使用時の難点は、風が吹くと氷がお皿に着地する前に飛んで行ってしまうこと。風のある日はテント内など、風よけのあるところで作るのがよさそうです。
ドウシシャ 大人のふわふわかき氷器
電動でも電池式であればポータブル電源が不要な上、コードレスで使い勝手がいいですよ。
ドウシシャ 大人のふわふわかき氷器 コードレス
手動で楽しみたいならキャンプにマッチする「ドウシシャ 氷かき器 手動 LivE」
ポータブル電源がない、子供にかき氷機を作らせたい、電池が切れる不安なく楽しみたい、などかき氷は手動がいい、という方におすすめしたいのが「ドウシシャ 氷かき器 手動 LivE」。
持ち出すことを考えた設計だから、足が畳めてコンパクトに。収納袋がついているのもかき氷器では珍しいです。
色はグリーンと黒の2色でどちらもアウトドアにマッチするカラーリング。
バラ氷はもちろん、サイズぴったりの製氷カップ(別売)もありますので、家族が多いご家庭やグループキャンプの時はこちらがおすすめです。
ドウシシャ 氷かき器 手動 LivE
ドウシシャ 製氷カップ M4個セット
製氷カップふた付き4個セット。対応機種はドウシシャのかき氷機で、、IS・DTY(KTY)・DCSP(KCSP)シリーズ、DTHシリーズ。最大部の直径約8.6cmです。
キャンプかき氷のお皿はシエラカップがベストマッチ!持ち手があるからこそ溶けずに氷長持ち!
家でかき氷を作るとき、ちょうどいい大きさや深さのお皿を見つけるのに苦労したことありませんか?
小さすぎるとすぐいっぱいになり少ししか食べられない。大きすぎるとかき氷器の足に当たってお皿が中心部に入らない。浅すぎてかき氷を高く積みにくい…。
実は、キャンプでよく使うシエラカップ。これがかき氷の器(うつわ)としてベストなんです!
むしろ、かき氷専用の器ではないかと錯覚するぐらいに、大きさ、深さ、形状がかき氷向き。
さらに持ち手があることで、手の熱で氷が溶けやすくなるのを抑制するメリットも!
スノーピークマグ・シェラカップ 310ml E-103
ただし、小さな子どもの場合は持ち手があると、バランスを崩してひっくり返しやすいので、我が家では100均で見つけた子ども向きにちょうど良い頃合いのもの(持ち手の無いもの)を使用しました。
子ども用としてもキャンプ食器にこだわるなら、ダブルステンレスなど二重構造になったボウルがおすすめ。手の熱が伝わりにくいので普通のお皿より氷が長持ちするはずです。
サーモス 真空断熱ステンレスボウル 14.5cm ROT-001 S
カキ氷器なしでも簡単「ミルクかき氷」の作り方! 自宅で準備してキャンプへ持参しよう!
かき氷器がない、かき氷器を買う予定はない、でもかき氷が食べたい!という方は、かき氷器を使わない「ミルクかき氷」にチャレンジしてみてください。
【材料】
・チャック付き袋(冷凍庫に使えるもの)
・牛乳もしくはヨーグルト
・練乳
【作り方】
①チャック付きの袋に牛乳もしくはヨーグルトを適量入ます。
②次に、練乳を適量足してからチャックを閉じます。
③冷凍庫で4時間以上冷やす。
④取り出したら、手で揉み潰して器に盛り、かき氷のシップをかければ完成。
筆者はシロップの甘みを考えて【無糖ヨーグルト400g+練乳大さじ3杯】と練乳を少し控えめにしました。牛乳は計測せずに直接袋に注ぎました!
どちらもほのかな甘みで、食感もシャーベット寄りのかき氷です。普通のかき氷よりも子供たちの食いつきがよかったので、冷たさもマイルドで食べやすいのかもしれません。
事前に家庭の冷凍庫で冷やしておき、揉んで壊さずにクーラーボックスの氷と氷の間に挟んで持ち運べば長持ちします。
溶けても甘めの牛乳、ヨーグルトとしても味わえますが、冷えているうちに消費するようにしましょう。
余ったかき氷シロップでアレンジレシピ!簡単に作れる!親子で楽しむ琥珀糖&ラムネづくり
夏の終わりになると、かき氷シロップがまだ余っている、というご家庭も多いはず。そのあまったシロップを使って子供が喜ぶお菓子が作れますよ。
簡単なので、小さなお子さんと一緒にお菓子作りも楽しめるレシピを2つ紹介します。
食べられる宝石?「琥珀糖」の作り方
【材料】
・砂糖(上白糖やグラニュー糖など):300g
・粉寒天:4g
・水:200cc
・かき氷シロップ:少々
【作り方】
①鍋に寒天と水を入れて沸騰させる。
②寒天が溶けきったら、弱火にして砂糖を加えて煮詰める。
③糸が引くようになるまでしっかり煮詰める。
④「③」を器に流し入れ、かき氷シロップを加えてかき混ぜる。
⑤粗熱が取れたら冷蔵庫で固まるまで冷やす。
⑥固まったら手でちぎり、クッキングシートの上に並べる。
⑦風通しの良いところで5日間ほど乾燥させれば完成。
娘は「食べられる宝石!」と大喜びで作っていました。出来立ては羊羹のような柔らかい食感が楽しめ、乾燥させると外側がシャリっとした食感も楽しめます。
ラムネの作り方
【材料】
・粉砂糖:50g
・コーンスターチ:10g
・重曹:小さじ½
・クエン酸:小さじ¼
・かき氷シロップ:少々(小さじ1程度)
【作り方】
①シロップ以外の粉物すべてをよく混ぜ合わせる
②シロップを少しずつ加え、混ぜる。多すぎるとベトつくので、手で握ると軽くまとまるくらいがベスト。
③スプーンに押し込むようにして詰め、軽く打ち付けるようにして型抜きすれば完成。
簡単なので、小さな子供でも粘土遊びの感覚で楽しめます。火を使わずにできるので、キャンプでも作れそうですね。
屋内屋外にかかわらず、手でこねますので、しっかりと手洗い消毒を済ませてから調理するようにしてください。
大人も子供も夏キャンプのかき氷で「涼」を楽しもう!余りのシロップ活用は夏休みの自由研究にも最適
かき氷は、夏の暑さをクールダウンしてくれる夏ならではの食べ物。川に足をつけて野外で食べるかき氷、なんてのも涼やかでよさそうです。余ったシロップのおかし作りは夏休みの研究にも活用できます。
「かき氷シロップの色を混ぜ合わせてどんな色になるか実験」
「材料の種類や比率を変えることで、味や形状にどんな変化があるか記録し比較」
...など身近にあるものだからこそ、子供の興味が大きく、親からも提案しやすい題材ではないでしょうか。夏はキャンプやおうちでいろんなかき氷を楽しみましょう!