カジュアルウエア卸の(株)ガゼール(岐阜県)が民事再生、コロナによる取引先の倒産が影響[岐阜]

ガゼールの本社(TSR撮影)

 (株)ガゼール(TSR企業コード:470003294、法人番号:7200001010871、羽島郡岐南町伏屋5-1、設立1951(昭和26)年7月14日、資本金6980万円、加藤公英社長)は6月29日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は渡辺和也弁護士(さくら共同法律事務所 、東京都新宿区四谷1-6-1、電話03-6384-1120)。 監督委員には上田慎弁護士(梶谷総合法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2、電話03-5542-1453)が選任された。
 負債総額は債権者83名に対して約19億3000万円。

 メンズカジュアルウエアの卸売を手掛けていた。しまむらやライトオンなど大手量販店との取引実績を重ね、2003年2月期には売上高64億919万円をあげていた。しかし、流通や消費の変化に加え、低価格帯商品との競争が激化から販売低迷が長期化。2020年2月期は売上高約27億1679万円と事業縮小が続き、採算の悪化から資金面にも影響が出始めた。
 また、新型コロナウイルスの影響で、さらに販売が落ち込んだほか、取引先の(株)コイケ(TSR企業コード:400660636、法人番号:9180001035738、名古屋市中区丸の内3-7-19、設立1975(昭和50)年8月12日、資本金2000万円、小池義仁社長、従業員34名)が2021年5月14日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことで、当社の動向が注目されていた。資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。
 関係者によると、スポンサー選定を開始しており、スポンサーによる事業再生を目指すという。

© 株式会社東京商工リサーチ