神奈川県秦野市は29日、電動自走型ロープウエーを開発している「ジップ・インフラストラクチャー」(東京都荒川区)と次世代交通システムを活用したまちづくりに関する連携協定を結んだ。市を拠点に、同社の自走型ロープウエーの実験線開設や研究開発を行い、地域経済の活性化につなげる狙いがある。
同社によると、開発している自走型ロープウエー「Zippar(ジッパー)」は、従来のロープウエーでは困難なカーブや分岐もできる。建設費はモノレールに比べ約5分の1で、1時間に最大3千人の輸送を見込めるという。都市部の渋滞解消や、山間部の交通機関として期待される。現在は2025年の大阪・関西万博での実用化を目指して研究している。