米子市淀江町の伝統工芸品「淀江傘」の制作現場を訪問 ランプスタンド作り体験も

BSS山陰放送の中島早也佳アナが梅雨空の下、米子市淀江町の伝統工芸品・淀江傘の制作現場を訪問。魅力に迫った。淀江傘とは、江戸時代後期に「米子市淀江町」の地に生誕した、良質な竹と因州和紙で作られる傘。和傘は時代の流れで安価な洋傘に押されてかつての大量生産ではなくなりましたが、淀江の和傘伝承館では伝統技術が受け継がれている。

淀江傘伝承の会の会長であり、鳥取県伝統工芸士である山本絵美子さんに淀江傘の魅力などを取材。淀江傘の特徴は「武骨で丈夫」で、山陰地方は特に雨風・雪が多いので華奢ではない作りになっているそう。また魅力についてはどこにも真似できない「糸飾り」で、傘を開いたときにパッと華やかな刺繍を楽しむことができると教えてくれた。

この日、中島アナは、淀江傘をイメージしたランプスタンド作りを体験。手や器具を使用し、骨に和紙を張り付けていった。難しい作業を繰り返した後は、防水効果を持たせるために油を塗りこみ、仕上げに先端部分に「カッパ」と呼ばれる覆いを取り付けて完成。世界で一つだけのランプスタンドが出来上がった。

最後に、山本さんに今後の抱負を聞くと、3年の修行を積んだ研修生が一通りできるようになったので、後継者となってくれること、200年継承された淀江傘が、50年、100年と続くことだと期待を込めて語ってくれた。

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