佐世保空襲を「デジタル紙芝居」で学ぶ 真剣に視聴する児童 港小

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佐世保空襲を題材にしたデジタル紙芝居を真剣な表情で見る子どもたち=佐世保市立港小

 佐世保空襲を学ぶ平和集会が29日、佐世保市天神町の市立港小(高橋ちあき校長、275人)であった。子どもたちは、劇団楽園天国(同市、柴田静香団長)が佐世保空襲を題材につくった「デジタル紙芝居」を視聴し、平和の尊さを考えた。
 劇団は1995年に設立。戦争の記憶を受け継ごうと2000年以降、元劇団員の石井マキさんが空襲をテーマにした脚本3作品を手掛けた。例年、市内小中学校の平和学習で上演してきた。
 高橋校長や同校の教諭が劇団の作品を観劇したことがあり、今年の集会で演劇を披露してもらえないか提案。だが、新型コロナウイルス感染防止のため、劇団員が描いたイラストに合わせて収録した音声が流れる「デジタル紙芝居」の方法をとった。
 この日、披露したのは3作目の「ひいばあと雨」。空襲で家族や学校などを失った曽祖母が体験を回想し、ひ孫の女の子に戦争の悲惨さ、平和の大切さを感じてもらう内容。
 作品は各教室で視聴され、子どもたちは真剣な表情で見入っていた。6年の坂本莞太君(11)は「ひいばあちゃんが体験したと聞いたことがある。家族に詳しく聞きたい」、4年の小川心寧さん(9)は「お母さんと弟が亡くなったシーンで泣きそうだった。自分に置き換えて見た」とそれぞれ話した。
 作品は劇団のユーチューブチャンネルで視聴できる。

「ひいばあと雨」で登場するシーン(劇団楽園天国提供)