ひかり味噌は美味しく、社会に嬉しい味噌だった コロナ禍で人気集まる美味しさの秘密

2020年のコロナ禍の中、内食回帰のもとで味噌市場は大きく伸長。一般的な味噌にはじまり、インスタント味噌汁、液状味噌など、幅広く売上を伸ばしている。それぞれのジャンルにおいて、プレミアムな高級志向なものから、健康志向、利便性の高いものなど、バリエーションも増えている。

また最近では、消費者のオーガニック志向から、SDGsへの取り組みによる企業イメージも“味噌選び”の要因の一つだと言われている。

食べる人にも社会にも優しい味噌

オーガニック味噌売れ筋ナンバーワンの『こだわってます』などで知られる、ひかり味噌株式会社(長野県諏訪郡下諏訪町)はその代表的なメーカーといえるだろう。

同社は、有機認証制度が確立する前から、30年以上、オーガニック味噌に取組んでおり、たとえば「こだわってます」は、有機JAS認定された有機栽培大豆と有機栽培米を原料として、添加物や保存料を一切使用せず熟成させて作っている。

味噌は発酵・熟成により一定の味を保つのが難しく、そのため保存や添加物に頼る企業も少なくないが、ひかり味噌は成分管理、容器の改良など、試行錯誤をし続けることでトップブランドの地位を確立。味の方ももちろん確かで、『LDK』2015年12月号では、同社の『無添加 円熟こうじみそ』が、「みそベストバイ」にランクインしている。

味だけではなく、SDGs(国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」)への取り組みも熱心で、原料調達から生産現場に至るまで、社会環境への配慮に努めてきている。そもそもオーガニック製品は、農薬や化学肥料に頼らないため環境負荷が低く、それ自体がSDGsへの達成へと貢献するものだ。

また2020年3月より一部商品で、プラスチック容器のPET素材の一部にバイオマスプラスチックを使用したバイオマスカップ(バイオマス度15%)を採用し、順次変更している。

コロナ禍で人気の「産地のみそ汁めぐり」

和食を子どもたちに伝え、残すための食育活動、食品ロス削減のためのフードバンクへの商品の寄贈、森林整備事業、医療の機会や教育の機会に恵まれない子どもたちへの支援、災害時の食糧支援、地域住民との味噌作りの販売会による交流など、CSR活動にも余念がない。

また興味深いのは、同社の商品で「産地のみそ汁めぐり」は「仙台みそ合わせ」「信州みそ」「三州豆みそ合わせ」「加賀みそ合わせ」など、様々な地域ごとの味噌とその合わせ方を味わえるため、子供への食育のために購入している消費者もいるという。

ひかり味噌は企業の姿勢が、商品の味、イメージと連動し、その結果、消費者からの支持を受けるという好循環をなしており、企業のSDGsの取り組みとしては格好のモデルケース。

消費者からはその味が、また他企業からはSDGsやCSRといった取り組みに、今後さらに注目が集まるだろう。

参考:ひかり味噌

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