野島樺乃がSKEを卒業し女性ボーカルグループで活動「SKEで6年間やってきたことは間違ってなかった」

26日にSKE48劇場で卒業公演を行った野島樺乃(C)2021-Zest,inc.

アイドルグループ「SKE48」の野島樺乃(19)が今月でグループを卒業。第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦で優勝した実力派は7月から4人組女性ボーカルグループ「&(アンド)」のメンバーとして活動していく。アイドルからアーティストへ。新たなステージへ進む野島がSKEへの思い、そしてこれからの抱負を語った。

――アイドルを卒業する今の気持ちは

野島 寂しいとか悲しいという気持ちもありますが、「&」としてデビューするので充実しています。

――卒業を決めたのはいつ

野島 今年に入ってからです。もともとはSKE48と「&」を両立してやっていくか、SKEを休業する方向で考えていたんですけど悩んだ末に卒業という形を選びました。両方に足を突っ込んだまま活動するのは私の性格的にも難しい。だったら卒業して気持ちを切り替えていった方がいいと思い決断しました。

――「&」の話が具体化した時期は

野島 2019年の秋ごろです。(19年1月に行われた)「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝してからいろいろなところでソロのお仕事が増えて充実していたんですけど、そのときに事務所の方から「歌で一歩踏み出してみないか」というお話をいただきました。「&」のメンバーと会ったのは去年の春ですね。昨年の今頃は一週間ずっと東京にいて毎日ダンスやボーカルの練習に追われていた毎日でした。

――優勝したことで運命が変わった

野島 変わりました。優勝したときに囲み取材というものを受けたんですけど「囲み取材って何だろう?」という感じでした。ツイッターのフォロワー数が増えたり、何よりファンの方が喜んでくれたのがうれしくて。もっともっといい報告を届けたいと思いましたね。
――もともと歌のレッスンをしていた

野島 私は中学1年生のときにSKEに入ったんですけど、それまで約5年ほど歌を習っていました。歌唱力No.1決定戦で優勝してからは自分でボイストレーニングに通うようにしています。(SKEの所属事務所・ゼストが経営する)「ゼストミュージックスクール」でレッスンを受けていたんですが、めちゃくちゃキレイだし、防音設備の整ったカラオケやボイトレルーム、ダンススタジオなどもありますし、すごくいい環境で練習できたのはありがたかったです。名古屋だけじゃなく福岡にもスクールができたのでもっと全国に広がってほしいです。

――SKEを卒業してすぐにボーカルグループのメンバーとしてデビューするというのは初のケースになる

野島 SKEで6年間自分がやってきたことは間違ってなかったと思うし、本当にSKEに入ってよかったと思います。悔しいと思う気持ちや人との関わり方、謙虚な姿勢、がむしゃらに泥臭く頑張るということをSKEで学んだので、それは大事にしていきたいですね。たくさんのメンバーがいて、みんなが違った個性をもっているというのはAKB48グループの魅力だと思うので、これからもどんどん新しい子たちがSKEを支えていってほしいと思います。

――「&」の活動と並行して第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦のファイナリスト9人によるユニット「Nona Diamonds」(ノナ ダイヤモンズ)としても活動する

野島 SKEを卒業する6月30日に「はじまりの唄」でデビューします。頑張っていきます。

――「&」としての目標は

野島 コロナ禍の前のような活動はできないと思うんですけど、配信などを通して自分たちの良さを届けていきたい。個人的には名古屋で凱旋ライブをしたいなと思います。中途半端な形じゃなくて大きくなって帰ってきたいです。こういう形で卒業したからには売れないと(笑い)。プレッシャーもありますが、だからこそ頑張れるというのもある。「あきらめない」ということはSKE48の6年間で培ってきたものだし、どんなことがあっても自分のベストを尽くしていきたいと思います!

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