【帝王賞】テーオーケインズが初戴冠!3連単238万7990円の大波乱決着

初のビッグタイトルを手に入れたテーオーケインズ

30日に大井競馬場で行われた上半期の古馬ダート頂上決戦・JpnⅠ帝王賞(2000メートル)は、好位の内で脚をためた4番人気テーオーケインズ(牡4・高柳)が直線で力強く抜け出し初のビッグタイトルを手に入れた。勝ち時計は2分02秒7(重)。2着に10番人気ノンコノユメ、3着は6番人気クリンチャーで3連単238万7990円の大波乱決着。1番人気のオメガパフュームは5着に敗れた。

圧巻の強さだった。オメガパフューム、チュウワウィザートといった歴戦のJpnⅠ覇者が直線で伸びあぐねる中、一頭だけ違う脚色で抜け出すとラストは2着以下を3馬身斬って捨てる完勝劇。スタンドは新王者をたたえる拍手に包まれた。

派手なガッツポーズで喜びを爆発させた松山は「スタートよく思ったようなポジションが取れて折り合いもついた。理想の競馬ができました」とプラン通りに運べたことを満足しつつ「最後は鋭く伸びて後ろも突き放した。よくやってくれた」と相棒をねぎらった。

2着=ノンコノユメ・真島大騎手「休養してフレッシュさが戻っていた。返し馬から雰囲気が良かったし、調整がうまくいったのが一番」

3着=クリンチャー・ルメール騎手「すごくいい競馬をしてくれたが、外枠で結構外を回された。右回りは上手でずっといい感じで勝てると思ったが、1、2着馬がストロングフィニッシュ。次が楽しみ」

4着=ミューチャリー・御神本騎手「この馬の競馬はできているが、ちょっと窮屈になって脚を余してしまった」

5着=オメガパフューム・М・デムーロ騎手「スタートで進んでいかなかった。3~4角でズブかったし、直線で外に出しても伸びなかった」

10着=カジノフォンテン・張田昂騎手「ペースはキツいが、ここまで負ける馬じゃない」

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