横須賀フェリーのふ頭利用 市長「7月上旬に合意できれば」

横須賀―北九州の新規フェリー航路に就航する「はまゆう」=横須賀市新港町

 7月1日に就航する横須賀港新港ふ頭(横須賀市)─北九州港(北九州市)を結ぶフェリー定期航路を巡り、横須賀市と横須賀港運協会が対立している問題で、同市の上地克明市長は30日までに神奈川新聞社の取材に対し、「7月上旬には(ふ頭利用に関する同協会との協議で)合意できれば」との考えを明らかにした。

 市は、フェリー新規航路と荷役作業を行う既存事業者が同ふ頭で共存することを求めてきたが、同協会は作業への支障や安全面の理由から反発。市は昨年9月に関連工事に踏み切り、今年2月ごろから事業者による完成自動車の輸出作業などが停止している。

 6月から国土交通省が立会人になり、市と同協会の3者による協議会が設置されている。関係者によると、29日の協議会で市が事業者側にふ頭の利用などについて具体的に提案。協会側が持ち帰り、合意の可否について港運関係者と調整するとしたという。

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