【東京五輪】バッハ会長の来日スケジュール「広島市を訪問すべく調整中」とボカす意図

トーマス・バッハ会長(ロイター)

ついに〝大ボス〟がやって来る。東京五輪・パラリンピック組織委員会は30日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)の来日スケジュールを公表した。

組織委によると、バッハ会長はワクチンを接種した上で8日に来日。ホテルで3日間待機し、東京五輪開幕の23日まで組織委とのリモート会議や選手村での関係者との会合などさまざまな用務を行う。また、17日にIOC理事会、20日からのIOC総会にも出席予定という。

かなりハードな日程となりそうだが、その合間を縫った〝ある行動〟が注目されている。かねてバッハ会長は五輪休戦決議が始まる16日に広島を訪れるとささやかれてきたが、組織委が公表したリリースには「広島市を訪問すべく調整中」と記載。また、同日に長崎を訪問予定のジョン・コーツ副会長(71)についても「調整中」と記されている。

関係者によると、両氏の被爆地訪問は既定路線。特にバッハ会長は平和アピールに躍起になっており、広島訪問は必須行事だ。にもかかわらず「調整中」としているのは、国内で過熱する〝反バッハ〟の動きを見定めているから。すでに国内では「来るな!」「帰れ!」の声が飛び交っており、いざとなったらキャンセルの余地を残しているようだ。

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