移動式ウェディングドレス作りで、つぶれかけから起死回生　「テーラー　人生の仕立て屋」予告＆場面写真

9月3日より劇場公開される、ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で三冠を獲得した映画「テーラー人生の仕立て屋」の、予告編と場面写真が公開された。

公開された予告編では、1961年にアテネで創業した紳士服専門の仕立て屋のニコスの姿が描き出される。不景気の影響で店は差し押さられ、さらに父親がショックで倒れてしまい、ニコスは人生最大のピンチに直面する。「息子よ、店をつぶすな」という父親の言葉に背中を押され、ニコスは自ら作った屋台で移動式テーラーをスタート。街に繰り出すものの、市場では邪魔者扱いされ、道端で高級スーツを買う人もいない。そんな中、「ウェディングドレスは作れる？」というオファーがニコスの人生を変え、工房は色とりどりのドレスであふれかえっていく。

あわせて公開された場面写真では、異国情緒たっぷりのアテネの風景、ニコスのドレス作りの様子、彩り豊かなドレスなどが切り取られている。

「テーラー人生の仕立て屋」は、店を差し押さえられた仕立て屋のニコスが、オーダーメイドのウエディングドレス作りに乗り出す姿を描いた作品。美しいドレスを通して、人と人とがつながりや苦難を乗り越える希望を描いている。監督を務めたのは本作が長編初作品となる女性監督のソニア・リザ・ケンターマン。主演はギリシャのベテラン俳優、ディミトリス・イメロスが務め、不器用に生きる主人公を丁寧かつユーモアたっぷりに演じている。ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で、ギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠を獲得する評価を受けている。