県内初、スマホでバス運賃支払いOK! 羽後交通の一部路線

キャッシュレス決済の画面

 羽後交通(秋田県横手市)は1日、一部の路線バスの運賃支払いに、スマートフォンによるQRコード決済を導入する。手持ちの現金を必要としないキャッシュレス決済を運賃支払いに導入するのは県内で初めて。乗客の利便性を高め、新型コロナウイルスの収束を見据えた外国人観光客の増加に対応する狙い。

 導入するのはいずれも仙北市の角館、田沢湖両営業所が管轄する計9路線。「PayPay(ペイペイ)」の決済サービスを利用する。スマホのアプリを開いて運賃箱近くに掲示しているQRコードを読み取り、運賃を入力した画面を整理券とともに運転手に見せて決済を完了させる。

 車内のほか、両営業所の窓口で回数券や定期券、高速バス乗車券などを買う際にもQRコード決済を利用できる。運賃を間違えて決済した場合は会社側で返金処理を行う。現金による支払いも従来通りできる。

 両営業所は秋田新幹線こまちの停車駅に近く、国内外の観光客の利用が見込まれることから先行して導入する。今後は県内全路線での展開を計画している。

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