「キハ66、67形」ラストラン 鉄道ファンら名残惜しむ JR長崎駅

鉄道ファンに見守られ、ラストランを終えたキハ66形とキハ67形=30日午後9時51分、長崎市のJR長崎駅

 長崎-佐世保間を結ぶ「シーサイドライナー」として通勤、通学客の足となったJR九州の「キハ66形」「キハ67形」が30日、46年余りの運行を終え、引退した。長崎駅では、鉄道ファンらがカメラを抱えて、ラストランを見届けた。
 キハ66、67形は旧国鉄時代の1975年3月、九州内で運行開始。2001年から長崎地区に配属された。老朽化に伴い、省エネ型の新型車両YC1系に切り替えを進めてきた。
 佐世保発の“最終”列車が30日午後9時51分、長崎市尾上町の長崎駅ホームに、ディーゼルエンジンの音を響かせながら到着。ベージュと赤の「旧国鉄色」で親しまれた4両編成の車両には、行き先の字幕に「ありがとう」と表記。ファンが車両の内外をカメラに収め、別れを告げた。
 長崎市柳谷町の中学1年男子(12)と母親(36)は「親子でずっと家から眺めていたので、思い入れが深く、引退はさみしい」と名残惜しそうな様子。車両はファンらに見守られ、ホームを後にした。


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