大韓航空のESG債に買い注文が殺到 BBB+の低評価にも関わらず募集金額の約3倍

大韓航空が発行したESG債券が、需要予測で募集額の3倍に迫る資金が集ったことが分かった。

毎日経済新聞によると、29日にESG債券を発行した大韓航空が行った需要予測で、最初の募集金額2,000億ウォン(約197億円)に対し、その2.9倍にあたる5,790億ウォン(約568億円)の買い注文が集まったという。成功需要予測結果を勘案し、7日に社債を発行する予定の大韓航空は最大4,000億ウォン(約392億円)増額発行を検討しているという。

大韓航空ESG債券は格付けBBB +と低評価だったにも関わらず、「需要予測の過程で高い絶対金利メリットと公募株ハイイールドファンドを中心に強い買いが入ったことで評価されている」と同紙は伝えた。

大韓航空は、満期1年6カ月物の募集400億ウォンに対し1450億ウォン、2年物900億ウォンの募集に対し2890億ウォン、3年物700億ウォンの募集に対し1450億ウォンを引き入れたとのこと。これにより、募集金額ベース1年6カ月物-46ベーシスポイント(bp・0.01%ポイント)、2年物-30bp、3年物-60bpまでの調達金利を下げることに成功しましたと毎日経済新聞は伝えている。

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