バレーボール五輪女子代表 リベロ・小幡が初選出 九州文化学園高出身

小幡真子

 日本バレーボール協会は30日、東京五輪の女子日本代表に内定した12人を発表し、九州文化学園高出身のリベロ小幡真子(こばたまこ)(28)=JT=が選ばれた。同校バレーボール部から初の五輪代表となる。
 小幡は熊本県上天草市出身。九州文化学園高時代、インターハイで3年連続ベストリベロ賞に輝いた。卒業後、日体大を経てJTに入団。2020~21年シーズンは主将として全日本選手権初優勝、Vリーグ1部の2連覇に貢献し、最高殊勲選手賞を受賞した。小幡は「たくさんの方々の支えがあってここまで来られたことに感謝し、日本代表としての覚悟を胸に戦いたい」とコメントした。

 ◎母校・九州文化学園高で初 「よく頑張った」「自分もやる」

 九州文化学園高の卒業生として初の五輪代表に選ばれた小幡(JT)。高校時代の小幡を指導した井上博明監督は「日体大、JTに入って、人の縁に恵まれてよかった。本人がよく頑張った」と教え子の成長に目を細めた。
 2008年春、古里の熊本県上天草市を離れて同校へ入学した。高校からリベロに転向すると、インターハイで3年連続ベストリベロ賞を獲得。準優勝2回、3位1回に貢献した。名将、井上監督の下、高校3年間で技術面だけではなく、競技に取り組む姿勢のベースをつくった。
 小幡の代表入りは、7月下旬からのインターハイに出場する後輩たちにも刺激を与えた。山口明日香主将は「小幡さんのプレーは画面越しでも絶対に勝つという気持ちが伝わる。人柄が全日本のみなさんにいい影響を与えていると思う。自分もやるんだという気持ちで戦ってきたい」と目を輝かせていた。

© 株式会社長崎新聞社