1日朝に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」34話で、元ラグビー日本代表FBで先月引退会見を行った五郎丸歩氏(35)の代名詞「五郎丸ポーズ」が出演俳優によって演じられた。
ドラマの時代設定が2015年に入った「おかえりモネ」。この日は、20歳の誕生日を迎えたヒロイン「モネ」こと百音(清原果耶)が翌朝、宮城県登米市にある森林組合の職場で、出勤してきた職員たちが「すごがった」と興奮冷めやらぬ様子で語るのを見て「何かあったんですか?」と不思議そうに問いかける場面があった。
「えっ、ラグビー見てながったの?」と逆に驚かれた百音は、「途中で寝ちゃいました。昨日も帰ったのが遅くて…」。すると職員の川久保(でんでん)が「すごがったなあ、2点差、2点差! こいづな、こいづで勝ったな」と両手を合わせて人さし指を伸ばして見せた。課長の佐々木(浜野謙太)も「ゴロウ、かっこよがったですね、かっこよがった」と同じポーズをとった。
このポーズは言わずと知れた、五郎丸氏がPGやトライ後のコンバージョンでゴールを狙うキックの際に行うルーティーンの動作。「2点差」は15年9月19日(日本時間20日)、英国ブライトンで行われたラグビーW杯で、日本代表が世界ランキング3位の南アフリカを大接戦の末に34―32で逆転で破り世界的サプライズを起こした一戦を指したものとみられる。「ゴロウ」は五郎丸氏に違いない。
試合は日本時間の深夜帯で、勝負は最後の最後で決着がついた。「途中で寝ちゃった」百音は歴史に残る試合の結末を見逃したことになる。
百音が気象予報士を目指すというストーリーからか、ドラマでは日本の大金星の「秘密」もサラリと挿入。ラグビー談義で盛り上がる森林組合の一室に泊まり込んでいた気象予報士の内田(清水尋也)が、その話に「あれってウチの会社が関わってるんですよ」とリアクション。
これはウェザーニューズ社のこととみられる。当時の日本代表を率いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは勝利のために徹底的な準備をすることで知られ、試合会場の気象情報も把握するため、同社のサポートを受けていたのは有名なエピソードだ。
NHKは朝ドラでラグビーファンも喜ばせた!?