木造建築工事業のアークアトリエ(株)(新潟県長岡市)の破産手続開始が決定、県内23番目の新型コロナウイルス関連倒産

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、アークアトリエ株式会社(新潟県長岡市、資本金300万円、高橋禎哉社長、従業員1名)は6月22日、新潟地裁長岡支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には佐藤充弁護士(不死鳥綜合法律事務所、長岡市)が選任された。負債総額は約5,000万円。

同社は1997年11月に木造建築工事業を目的に創業し、2015年10月に法人化した。一般個人やハウスメーカーを受注対象として住宅工事を行い、個人で事業を行っていた2014年12月期には完工高(完成した工事の売上高)1億7,299万円を計上した実績がある。

しかし、これ以降の受注は精彩を欠き、加えて木材等の原材料費や外注コストが増加する中、赤字が散発して債務超過に陥り、脆弱な資金繰りとなっていた。また、大手ハウスメーカーとの競合激化やコロナ禍による市場悪化も重なり、直近となる2020年9月期は完工高3,594万円、当期純損失1,769万円にまで後退。従業員数名を3月末で全員解雇するなどの策を講じたが、売上高回復の見込みが立たず、資金繰りも限界に達したことから、今回の事態に至った。

なお、新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは23件目となる。

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