都の新規感染30日は700人超え 強まる懸念

 日本共産党の志位和夫委員長は東京都の新型コロナの新規感染者が30日に714人と先月26日以来の高水準になったことを受け、同日ツイッターで「感染拡大に歯止めがかからない。これでも思考停止のまま五輪に突っ込むのか。国民の命をギャンブルにかけるような愚かな政治を許してはならない」と痛烈に批判するとともに、感染拡大を防ぐために五輪中止を改めてアピールした。

 志位氏は前日にも「政治の根本姿勢として『五輪開催で亡くなる方が増えても仕方ない』という立場に決して立つべきではない。中止しかない」と訴えるとともに「東京で感染再拡大の危険。都モニタリング会議で専門家は『第3波を超える可能性がある』と。首相は『高い警戒感をもって感染対策にあたらねばならない。必要なら機動的な対応をしたい』(28日)と」の発言を取り上げ「それなら真っ先にやるべきは、人流を増やし、感染拡大のリスクを高める、五輪の中止だ」と『五輪中止の英断を』とるよう、政府、五輪関係者に訴えていた。

 ネット上では「先週の水曜より100人近く増えましたね。栃木ですが、先週の水曜の15人から29人、約2倍に。(五輪を)中止にできないのであれば、無観客でしょ。リスクを冒してまで、観客を入れようとしているのが、金儲け以外分からない」「東京五輪については早期に無観客による開催を決定し、コロナ感染対策に専念すべき。緊急事態宣言、蔓延防止の発出、解除を繰り返しいればコロナの収束は遅れ、医療崩壊も起きるかと危惧します」との声や「東京は週間平均感染者数500人(ステージ4基準)を超え、再びステージ4に入ってしまった。オリンピックに忖度して蔓延防止延長などと寝ぼけたことを言ってる場合ではなく、至急『緊急事態宣言再発令すべきだ』と強く思います」「オリンピックの為に犠牲になるのは嫌です」などなど、五輪の無観客や緊急事態宣言再発令をとの声が多くなってきた。

また「早急にオリンピックを中止にして、水際対策を含め感染対策を徹底的にやるって、どうして決断出来なかったのでしょうか」「無観客どころの話ではなくなってきたのではないでしょうか」「五輪より人命が大事。菅さん辞任と交換に五輪中止を決めてほしい、それが真の政治家だ」など、五輪中止を求める声が一層目立ち始めた。コロナ感染拡大の怖さや懸念の強さが浮き彫りになっている。(編集担当:森高龍二)

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