にぎやか「ハーレー博物館」 糸満・ときわ保育園 伝統学び、手作り舟で熱戦 

 【糸満】糸満ハーレーの2年連続中止を受け、子どもたちが糸満ハーレーに触れる機会をつくりたいと、糸満市のときわ保育園は6月21日~25日、「ハーレー博物館」を園内で実施した。園内の一つの教室に博物館を特設し、園児らは糸満ハーレーに関する写真やクイズなどを見て回わり、地元の伝統文化を学んだ。 手作りのハーレー舟も置かれ、前方に映し出された糸満ハーレーの動画に合わせ、見守る園児によるハーレーごっこもあり、「チバリヨー」の声援が飛び交った。ハーレーごっこを行った園児(5)は「本物のハーレーを見たことがある。(いつか乗るときは)絶対に勝ちたい」と力強く答えた。

 ときわ保育園では40年ほど前から、糸満ハーレーの時期に合わせ、実際の種目に見立てたハーレーごっこを園庭で行っていた。新型コロナウイルスの影響で、昨年から中止していた。今年は、園の男性保育士2人が今回の企画を考えた。保護者や糸満漁業協同組合に資料を提供してもらい、今回実現できた。

 企画した保育士の新垣太一さん(32)は、コロナ禍前年の糸満ハーレーが実施された頃は年長の子が3歳だったことに触れ「うろ覚えの子も多いし、子どもたちも楽しんでもらえたら。準備する中で自分たちも学ぶこともあり、企画してよかった」とほほ笑んだ。(川嵜紋通信員)

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