「国内へ平和発信強める」 第24代高校生大使 長崎県内8人が抱負

記者会見で決意を語った第24代高校生平和大使=長崎市桜町、長崎地区労働福祉会館

 核兵器廃絶を求める署名を国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)に届ける「第24代高校生平和大使」に長崎県内から選ばれた8人が1日、長崎市内で記者会見し抱負を語った。現地に渡航できるかは新型コロナウイルスの収束状況次第だが、「国内へ平和の発信を強めたい」と前を見据えた。
 国連への署名提出のほか、8月9日の平和祈念式典に向けた取り組みや会員制交流サイト(SNS)による国内外への情報発信などを検討している。
 祖父の被爆体験を伝えたくて応募した塚根みづなさん(15)=県立ろう学校1年=は「話を聞くだけでなく、平和な世界に向けて発信していきたい」。高校生1万人署名活動を続けてきた安野由布里さん(17)=県立長崎東高2年=は、核兵器禁止条約を例に挙げ「世界は核兵器廃絶に向けて進んでいる。その風を前に持っていけるように頑張りたい」と決意を語った。
 支援者がいる16都道府県で7月4日までに選考し、過去最多の30人以上を選出する予定。

© 株式会社長崎新聞社