【東京五輪】ママアスリート〝子連れ入国〟容認へ 橋本会長「環境を整えたい」

橋本聖子会長(ロイター)

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が2日、都内で定例会見を行った。

東京五輪開幕まで残り21日となったが、海外選手団受け入れなどでさまざまな問題が浮上。そんな中、乳幼児を持つ女性アスリートからの〝同伴〟を求める意見について、橋本会長は「小さなお子さま、そしてご家族というは選手にとって大変に重要、一つのチームであります。乳児のお子さまを連れて復帰され、世界最高峰のパフォーマンスをしている女性アスリートはやはり素晴らしい。そういった方を支援するために何が必要か。私自身がそれをやってきた一人として、ぜひ連れて来ていただけるようにと思っていました」と所感を述べた。

とはいえ、コロナ禍の今大会は過去の五輪と比べて異例尽くし。乳幼児の安全が確保できるか?との指摘もあるが、橋本会長は「女性アスリートからNOC(各国・地域のオリンピック委員会)を通じて『ぜひ』という声がありました。選手村には入りませんので、こちらが指定・管理する滞在先で授乳し、会っていただくことが可能になるように、しっかりとした環境整備をさせていただく。安心してママアスリートに来ていただける環境も整えたい」と語った。

乳幼児を持つ海外女性アスリートが代表入りしているケースは複数あり、これまで「母親が競技中に子供と一緒にいられる選択肢を持つことは大切」「子供と離れることは想像できない」「乳幼児の母親の事情は考慮されるべき」などの声が上がっていた。

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