7月4日に秋吉台国際芸術村で「芸術村フェスティバル」初開催

 秋吉台国際芸術村(美祢市秋芳町秋吉50)をより身近に感じてもらおうとの取り組みが、このほど始まった。その最初のイベントとなる「芸術村フェスティバル」が、7月4日(日)午前10時半から午後3時まで、同施設で開催される。主催は(公財)山口きらめき財団。   

 「きいて」「みて」「やってみて」をテーマに、子どもから大人まで芸術村を“丸ごと楽しむ”内容となっている。各イベントへの参加は無料で、事前申し込みも不要。    

 当日は、午前10時15分からのオープニングイベントで開幕。その後、研修室2では、10時40分からと正午から、宇部市出身で2018年にマジックのオリンピックと呼ばれる「FISM世界大会」に出場し、日本人初のパーラー部門3位を獲得したマジシャン・高重翔のマジックショー(各回40分)が行われる。     

 また、県内各地の団体による活動内容の展示や発表もある。中庭、研修室、ギャラリーなどでは、ジャグリングやリトミックの体験などができ、活動紹介のパネル展も。スタジオ、ギャラリー、カフェでは、和紙工作やペーパークラフトなど、クラフト系のワークショップが実施される。    

 コンサートホールでは、ハーモニカ演奏や竹楽器楽団・バンブーレゾナンス・やまぐちといった、県内のアーティストが出演する「秋吉台芸術祭」が開催。さらに、全館を巡ってスタンプを集めると特典が受けられる「スタンプラリー」も。    

 「緑が美しい時期、秋吉台の自然とともに、文化・芸術にふれてみて」と、主催の同財団。問い合わせは同施設(TEL0837-63-0020)へ。      

 秋吉台国際芸術村は、国内外の芸術家の表現創造活動の拠点として1998年にオープン。地下1階、地上3階からなり、地上階は中庭を中心にコの字型に展開し、西側にホール、北側に三つの研修室を、そして東側にカフェ・ギャラリー・スタジオ群を、研修室の奥には扇形の野外劇場や、滞在型創作活動(一般も利用可)のための宿泊棟もある。     

 2019年から設置の見直しが検討されていたが、2021年度から5年間の存続は決まっている。

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